先日、私の予想した「安成」にはかすりもせず、新元号「令和」が発表されました。新元号発表から2時間で｢#令和｣に関するツイートが延べ450万ツイートに上り、各地で配布された号外にはパニックが起きるほどの人が殺到。2,000本限定で無料配布された令和プリントのコカコーラペットボトルは、現在メルカリで1万円以上の値を付けるなど、日本国中が令和フィーバーで盛り上がっています。

改元に伴うさまざまな印刷物の差し替えや、紙幣や貨幣の変更に伴う更新需要期待から、光陽社(7946・2部)、光村印刷(7916)、日本金銭機械(6418)、グローリー(6457)などに注目が集まったり、各百貨店や旅行代理店による令和セールなどの関連サービスが展開されたりと、早くも新元号商戦は白熱。

同時に逆の角度では、サーティワンアイスクリーム(B―R サーティワン アイスクリーム、2268・JQ)が4月25日まで開催している、毎日3,131人のアイスクリームが無料になるなどのうれしい特典がめじろ押しの「GOOD BYE 平成31(サーティワン)」キャンペーンや、ローソン限定で販売されている賞味期限が4月30日の「湖池屋 平成最後のポテトチップス」など、平成最後商戦も過熱の様相を見せています。

これまでに経験したことのないお祝いムードでの改元となる今回。去りゆく「平成」と、迎える「令和」をうまくビジネスに反映させ、どの企業が令名を馳(は)せるのか注目しています。


[本紙4月8日付14面]