近年、美容や健康に良いとして人気を博しているヨーグルト。店頭には各メーカーのさまざまな商品が並んでいますが、私のお気に入りは、森永乳業の「濃密ギリシャヨーグルトパルテノ」。ギリシャヨーグルトって何だろう、と何気なく手にし、初めて口にした時の衝撃はかなりのものでした。酸味が少なく濃厚でクリーミーな食感、スプーンをひっくり返しても落ちない程こっくりと粘度があり、今まで食べていたヨーグルトとは全く違っていました。

ギリシャの伝統製法である「水切り製法」により、水分が取り除かれたギリシャヨーグルトは、旨みがギュッと凝縮されしっかりとした食べ応え。そのままでももちろんおいしく頂けるのですが、同量の通常タイプに比べ、タンパク質は2倍以上、カルシウムも多く含まれている上に、熱分解されないのでパスタに絡めてみたり、白和えにしてみたりと色々な料理に使って楽しんでいます。

日本に初上陸した2011年当初は森永乳業の商品のみでしたが、最近では明治やイオンからも商品が続々と発売されるなど盛り上がりを見せているギリシャヨーグルト。14年のヨーグルト市場が、前年比100.3%と6年連続増加推移する中において(ジェイ・エム・アール生活総合研究所調べ)ギリシャヨーグルトがヨーグルト市場の約半分を占めるアメリカ同様、日本でも今後市場内シェアを拡大していくのか、注目しています。

【編集委員Zのコメント】
ヨーグルト製品のヒットは乳業各社の業績に大きく寄与し始めています。ただし、森永乳業(2264)はチャート上でもちあいを下放れてテクニカル的には再度売り圧力が高まる方向にあります。雪印メグミルク(2270)、明治HD(2269)などは売買単位100株ですが、森永乳業は1,000株単位です。株主への還元姿勢などがやや弱く、このあたりが改善されてくると株価も切り返しが期待できます。


[本紙9月24日付1面]