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IPO2019年11月14日

新規上場紹介 ALiNKインターネット 12月10日、マザーズ 天気予報専門サイトの運営

ALiNKインターネット(7077)が12月10日、マザーズに新規上場する。

一般社団法人日本気象協会と共同で、天気予報専門メディア「tenki.jp」を運営している。

会社設立は2013年だが、同社の創業メンバーは08年から「tenki.jp」の運営を行ってきた。設立当初から「気象業界×インターネット」の領域で事業推進を行い、今後も「天気情報」の社会インフラ化を目的として事業を進めていく。

「tenki.jp」は、10日間天気や1時間ごとの天気、今いる場所の雨の様子など、ユーザーの志向やユーザーが必要な場所・時間に合わせた天気予報を無料で提供。天気予報だけでなく、一般的な気象情報として観測データや天気図、防災情報もリアルタイムで、また気象予報士による天気解説記事や洗濯指数、お出かけ指数などの指数情報のほか、主要レジャーの天気情報、花粉飛散情報、紅葉見ごろ情報などの季節情報など多種多様な情報を提供している。パソコンのWebページ、スマホアプリ、スマホサイトを合わせて年間40億ページビュー(19年2月期)、ツイッターのフォロワー数は約280万人に達している。

17年には課金アプリ「tenki.jp 登山天気」をリリースした。登山準備に使用できる指数情報や山々の山頂・登山口・ふもと別の天気、雨雲の動きなどをリアルタイム情報でチェックでき、日本三百名山すべてを網羅している。

「tenki.jp」の主な収益は各ページに掲載される広告収入。アドネットワークを駆使した運用型広告収入と枠売りやタイアップ広告などの純広告収入が大半を占めるが19年2月期の実績では運用型広告の収入が全体の90%以上を占めている。

成長を持続させるために、「tenki.jp」の認知度を向上させ、継続的な利用を行うユーザーを獲得していく。天気予報専門メディアという年齢を問わないサービスとあって、マーケティングや広報活動などを一層強化・推進し、幅広いユーザー獲得に努める。多発している異常気象や天災の発生において、必ずしも正確な情報がリアルタイムに共有されていないことなどから、気象情報の分野においてまだ取り組む余地は十分にあると同社では考えている。

新規ソリューションの提供を検討している。18年12月に傘シェアリングサービスを運営する企業に出資した。事業会社との提携による新規事業の創出や、有効活用されていない気象予報士のネット―ワーク化による新規ビジネスの開始などを計画している。

概要

●事業内容=天気予報専門サイト「tenki.jp」の運営
●本社=東京都新宿区山吹町337番地
●代表者=池田洋人代表取締役CEO
●設立=2013年3月
●上場前資本金=1,804万5,000円
●発行済み株式数=210万2,400株(上場時)
●筆頭株主=池田洋人(上場前51.1%)
●公募株式数=15万株
●売出株式数=35万5,200株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が7万5,700株)
●仮条件=11月20日に決定
●ブックビル期間=11月22日から28日まで
●引受証券=野村(主幹事)、SMBC日興、三菱UFJモルガン・スタンレー、SBI、岡三、エース

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2018.2 445 199 72.33
2019.2 694 344 120.00
2020.2(予) 694 292 92.49
※単位100万円、1株利益は円

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