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IPO2022年3月11日

新規上場紹介 エフビー介護サービス 4月7日 スタンダード 地域密着型の介護サービス事業者

エフビー介護サービス(9220)が4月7日、スタンダードに新規上場する。

地域密着での介護サービスをワンストップで提供している。社名のエフビーの「F」はFine(素晴らしい)、「B」はBusiness(仕事)を意味する。事業セグメントは「福祉用具事業」と「介護事業」の2つ。各種介護保険サービス提供による介護報酬が主な収益源となっている。

福祉用具事業は、要介護認定を受けた人が可能な限り自宅で自立した生活を送れるよう、福祉用具の利用を介護保険で支援するサービス。自社で所有するレンタル商品は標準作業書に基づき消毒、洗浄、処理を行い、機能性・衛生状態を検査した後、梱包して商品管理センターで再レンタルまで保管。高速道路ICの近くに位置する各商品センターから、各地域の事業所に毎日配送を行っている。自社で所有していない用具については、レンタル卸の事業者から同社が借り入れ、利用者に提供する。このほか、手すりの設置や段差解消などを行う住宅改修サービス、同社のケアマネージャー(介護支援専門員)による居宅介護支援も手掛けている。

介護事業では、介護付き有料老人ホーム、グループホーム、小規模多機能型居宅介護、看護小規模多機能型居宅介護、デイサービス、訪問介護・看護などを展開。さらに介護保険外サービスとして、長野県内における各施設の食事提供サービス、地域の調剤薬局を担っている。

この先は中重度者や医療ニーズの高い要介護者への対応を強化するとともに、専門性の高い人材の採用と育成、教育研修体制の整備でサービス品質の向上に取り組み、積極的に介護保険法の定める各種加算取得の拡充を図る方針。昨年4月には雇用の安定を目的に、非正規社員の大半を正社員に登用した。

また、現在は信越・北関東エリアに集中してドミナント展開しているが、事業所の新規開設やM&A案件などに取り組み、首都圏を含む関東エリアにも進出していく。事業拠点数は今年1月末時点で福祉用具事業が35カ所、介護事業が72カ所。海外事業の準備も進めており、中国において日本式介護の導入を検討する現地施設へのコンサルティングなどの展開を計画している。(SS)

概要

●事業内容=福祉用具の貸与・販売・住宅改修、介護施設等の運営をはじめとした介護サービスの提供
●本社=長野県佐久市長土呂159-2
●代表者=栁澤秀樹代表取締役会長兼社長
●設立=1987年4月
●上場前資本金=1億9,000万円
●発行済み株式数=255万株(上場時)
●筆頭株主=栁澤秀樹(上場前22.81%)
●公募株式数=35万株
●売出株式数=55万株(ほかにオーバーアロットメントで13万5,000株)
●仮条件=3月18日に決定
●ブックビル期間=3月22日から28日まで
●引受証券=野村(主幹事)、大和、SBI、みずほ、八十二、いちよし

業績推移(連結)

売上高 営業利益 1株利益 配当
2020.3 9,011 532 242.76
2021.3 9,352 608 238.53
2022.3(予) 9,189 644 228.68
※単位100万円、1株利益は円

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