大引けの日経平均は154円高の2万7,915円、TOPIXは5ポイント高の1,939ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,030、下落銘柄数は713。出来高は10億182万株、売買代金は2兆3,223億円。
先週末の米国株反落を受けて、週明けの日経平均も反落して始まったが、その後は切り返した。政府が観光支援事業「Go To トラベル」の再開を7月を軸に検討しており、月内への前倒しを探る動きもあると報じられたことが好感された。
日経平均は200日移動平均線(2万7,940円)近辺に戻した。
ファーストリテイリングが買われ、防衛関連の三菱重工と川崎重工が高い。大阪チタニウム(5726)と東邦チタニウムは、1日のジェフリーズ証券による目標株価引き上げに続き、大和証券が3日にレーティングを引き上げたことが話題となった。両証券とも、ロシアへの経済制裁の影響で、航空機メーカーがチタンの調達先からロシアを外すことの恩恵享受や、ロシアからのチタンの供給が減ること伴い、大阪チタニウムなどの値上げが実現することを予想している。
JRやオープンドアなど旅行関連が上昇。
その他、ENEOSやコスモエネルギーといった石油株も物色された。
半面、海運は売られた。
IRジャパンは役員(3日付けで辞任)がインサイダー取引に関与した疑いで、証券取引等監視委員会が強制調査を行ったため、ストップ安となった。
業種別上昇率上位は石油、空運、陸運、保険、医薬品で、下落率上位は海運、証券、サービス、紙パルプ、電機。(W)