TOP  NSJアップデート  コラム  竹中三佳の株Catch one’s eye Part.413 盛況!メタバース市場
コラム2022年4月8日

竹中三佳の株Catch one’s eye Part.413 盛況!メタバース市場

国内企業も続々参入

2021年10月、米フェイスブックが「Meta Platforms」へと社名を変更したことにより、注目を集めた『メタバース』。超越を意味する「メタ」と、宇宙を意味する「ユニバース」を組み合わせて作られた造語で、主にインターネット上に構築される仮想の三次元空間を意味し、利用者はアバターを用いて、現実世界同様にコミュニケーションやゲームに参加ができ、仮想通貨を使いデジタル資産を購入するなどの経済活動もできます。メタバースの代表的なコンテンツの一つとして、任天堂(7974・P)の「あつまれ どうぶつの森」が挙げられ、世界累計3,762万本を販売するヒットを記録しています。

先日ようやく一時帰国した友人の7歳になる息子が、夢中でプレイしていたのが米国の子どもを中心に人気を博しているゲームプラットフォーム「Roblox」。3Dの遊び場と評されるように、ステイホーム中なかなか会えない友達とRobloxに集って様々なゲームで遊んでいたそうです。Robloxではプレイするだけでなく、ゲームやアイテムを簡単に作成することができ、それを売買して年間1億円を売り上げる子どもがいるとのことで、彼もオリジナルの仮想空間を作成していると、見せてくれました。

ゲームだけでなく、仮想空間内で就職活動の相談ができるサービス「就活メタバース」(ポート、7047・G)や、先月株価を急騰させ記憶に新しいシーズメン(3083・S)ANAP(3189・S)などファッションブランドのメタバース領域参入と、様々な企業が積極姿勢を見せています。

5Gの普及による通信スピードや半導体の処理能力の向上で一段と進化が期待され、20年の約5兆4,800億円から28年には約95兆3,000億円に拡大すると予測されているメタバース市場。かつて夢見ていた仮想世界は現実のものとなるのか、今後の展開に注目しています。

竹中三佳さんのプロフィール

タレント、リポーター、モデル。ホリプロアナウンス室所属。明るく誠実でファッショナブルなキャラクターでTVやラジオ、CMなどで活躍。

関連記事