TOP  NSJアップデート  銘柄・相場情報  薬品株が強調 アステラスは成長力評価、武田薬も高値を更新
銘柄・相場情報2015年3月2日

薬品株が強調 アステラスは成長力評価、武田薬も高値を更新

武田薬品(4502)アステラス製薬(4503)がそろって昨年来の高値を更新。業種別株価指数では「医薬品」が上昇率上位だった。

配当利回りは武田薬が約2.9%、アステラス薬が約1.5%と相対的に高いのが魅力だが、薬品業界の首位、2位の銘柄の強さが光るのは、年金マネーや新規の個人投資家の資金流入が背景とみられる。

アステラス薬は成長力も評価される。新薬ビジネスに経営資源を投入。「泌尿器疾患」「移植」の分野では既にグローバルの競争力を持っているが、近年は「がん」領域にも注力している。新製品の前立腺がん治療剤「イクスタンジ」がけん引して、昨年4-12月期のがん領域の売上高は1,490億円(前年同期比73%増)と大きく拡大した。成長ドライバーであるグローバル品の欧米市場での好調を映して、今3月期の営業利益は2,100億円(前期比13%増)の予想。配当は年30円と株式分割を考慮すると実質3円増配となる。(O)






[本紙3月3日付1面]

関連記事