先日友人達と「一人○○」はどこまで出来るか?という話題になりました。一人ラーメン、一人牛丼屋、一人焼肉などなど「これは出来る」「これは出来ない」と盛り上がっていると、「ストレス発散に一人カラオケ専門店に行く」という友人が。一人カラオケは私も経験がありますが、専門店があるとはビックリ。興味津々で詳しく聞いてみると、コシダカホールディングスが都内を中心に展開する「ワンカラ」という一人カラオケ専門店があり、とにかく一人で集中して歌える環境が整っているとのこと。

部屋は1畳ほどのスペースとコンパクトながら女性専用ゾーンや、オートロックもあり女性一人でも安心、さらにセルフのドリンクバーなので歌っている最中に店員さんが入ってくることもなく、とにかく自分だけの空間で、思い切りカラオケに没頭することができるそう。また通常のスピーカーで響くタイプのカラオケではなく、自分の声と曲が聞こえてくる高音質のヘッドホンにプロ仕様の高性能マイクが備え付けてあるので、まるで歌手になったかのような気分で熱唱することができ、その爽快感にすっかりはまってしまったそうです。

2001年以降、カラオケ人口は4,600万-4,800万人とほぼ横ばい状態でしたが、ここ3年に限ればわずかながら連続増加傾向と発表されました(カラオケ白書2015)。NTTと第一興商が高齢者向けカラオケの開発などで提携すると発表するなど、より差別化が必要となってくる業界において、「ワンカラ」は今後全国区へと展開していくのか、また、新たな業態のカラオケが出てくるのか注目しています。

【編集委員Zのコメント】
「カラオケ本舗まねきねこ」のブランドでカラオケ店を展開するコシダカホールディングス(2157・JQ)は、「ひとりカラオケ専門店ワンカラ」向けコンテンツとしてオンライン英会話「e英会話」の提供を開始すると9月に発表しています。一人個室をカラオケだけでなく、英会話学習で使うというユニークな試み。その成果はまだ未知数ですが、7月高値3,250円から2,500円近辺まで調整した株価はタイミング的に切り返し局面に入ってきそうです。


[本紙9月7日付1面]