以前カリフォルニアへ行った際、スーパーの棚に、見慣れないアーモンドミルクなるものが並んでいたので友人に尋ねてみると、アメリカでは豆乳やココナッツミルクを抑え、アーモンドミルクが代替乳飲料シェア№1なのだと教えてくれました。あれから約3年、最近では江崎グリコの「アーモンド効果」など、日本のスーパーでもアーモンドミルクを目にするようになりました。

そもそもアーモンドは、ビタミンEやミネラルの含有量、食物繊維の多さから、ダイエットやアンチエイジングなどの美容効果が期待できると注目されていましたが、飲料にすることで、その効能はそのままに、より手軽に、よりおいしく栄養を摂取できるということで、日本でも女性を中心に人気が高まりました。今では忙しいビジネスマンや、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするという『乳糖不耐症』の子供など、多くの人に受け入れられているそうです。

無糖タイプや、コーヒー、チョコレート、バナナ味など各社フレーバー展開にも注力しており、そのまま飲むのはもちろん、スムージーにしたり、シリアルにかけたりと調理用としても簡単にアレンジができるので、時間のない朝食時など重宝しています。

「アーモンド効果」が、2014年に最も検索率急上昇した飲料ブランドとして、「Yahoo!検索大賞2014飲料部門」を受賞するなど、盛り上がりを見せているアーモンドミルク市場。今後どの企業がシェアを占有していくのか、またアーモンドミルクは日本でも豆乳を超えることができるのか注目しています。

【編集委員Zのコメント】
江崎グリコ(2206)の株価は5,200円(売買単位100株)近辺と値がさ株に位置しており、やや買いにくさがあります。8月高値7,300円から調整してきましたがようやく株価の下げにもブレーキがかかりつつあります。しかし、本格反騰するには材料不足です。株式分割や積極的な増配など株主に向いた施策が会社側に求められるところです。


[本紙9月28日付1面]