TOP  NSJアップデート  コラム  ☆竹中三佳の株Catch one’s eye Part.132 IBJ、AIでお見合い効率向上
コラム竹中三佳の株Catch one´s eye2016年4月1日

☆竹中三佳の株Catch one’s eye Part.132 IBJ、AIでお見合い効率向上

米Microsoftが開発したAI(人工知能)チャットロボット「Tay」がリリース後、差別発言を繰り返し公開停止となった一方、Googleの囲碁プログラム「AlphaGo」が現代最高の棋士を破るなど、世界中の注目を集めるAI関連ニュースが続きました。

そんな中、婚活サービス大手のIBJ(6071)が、会員のマッチング精度を高めるためにAIや画像認識を用いると発表。東京大学大学院情報理工学研究科・山崎研究室の技術協力を得て高精度な「婚活マッチングアルゴリズム」を年内に開発、順次各種サービスに実装するとのこと。マッチングする可能性の高い相手をシステムが自動で判断し、より多くの会員に出会いを提供するとしています。

AIで婚活——いまいちピンと来ていなかった私にIT企業に勤める友人が、「昔近所に必ず居た、やり手の“お見合いおばさん”がAIになったと思えばいいよ」と教えてくれました。

たくさんの独身の男女を引き会わせることで、こういうタイプの男性にはこういう女性が合うというデータがおばさんの中に蓄積し、成婚率をあげていく。このお見合いおばさんの役割を「婚活マッチングアルゴリズム」が、登録する44万人の会員情報を使って遂行する。なるほど、これは期待が持てそうです。

国内成婚の1%創出を目標としているIBJ。AIとビッグデータを用いてマッチング率を高め、会員数を伸ばすことが出来るのか。いち独身として注目しています。

【編集記者Yのコメント】
IBJの株価は日経平均とともに2月は350円まで売られましたが、以降は回復。3月16日には532円と、昨年末の株式分割直後に付けた560円を射程に入れてきました。業績は堅調です。売上高は2015年12月期に前期比24%増の41.23億円。増収は9期連ですが、会社側は中期経営計画で「18年度100億円」と、さらなる飛躍を掲げています。ちなみに収益の源泉となる婚活会員(サービス利用者)数は15年末で42万人。直近4年間は30%台との高成長を維持しています。

竹中三佳さんのプロフィール
タレント、リポーター、モデル。ホリプロアナウンス室所属。明るく誠実でファッショナブルなキャラクターでTVやラジオ、CMなどで活躍。


[本紙4月4日付2面]

関連記事