
ポケモンGOは任天堂(7974)が開発したスマートフォン(スマホ)向けゲームで、スマホのカメラを特定の場所に向けると、画面に映る現実世界にポケモンのキャラクターが登場。これを捕まえたり、交換したり、戦わせたりして遊びます。家の外に出て近所の公園でポケモンを探したり、ほかのプレーヤーと出会ったりと、リアルとバーチャルを行き来できる次世代ゲームとして、米国と豪州、ニュージーランドの3カ国でソフトローンチされました。

予定されていたイギリスやオランダなどでの公開も、サーバー負荷が想定を超えたために延期。未リリースの韓国では、東端の都市・束草(ソクチョ)でなぜかプレイができると話題になり、多くの人が押し寄せるなど、本格的なグローバル展開を前に既に各国で盛り上がりを見せています。
これまでモバイル領域への進出に慎重な姿勢を見せていた任天堂。ポケモンGOの爆発的な人気を足掛かりに、今後もスマホ向けゲームでヒットを量産することができるのか。日本での配信時期とともに注目しています。
【編集記者Yのコメント】
任天堂の株価は6月28日には年初来最安値(1万3,360円)に沈んでいましたが、ポケモンGOブームが発覚した7月8日以降は急騰。12日までの3営業日で56%高との水準まで買い進まれました。過熱感を警戒する声も聞かれますが、日本を含む世界配信はこれから本格化と、ブームはまだ始まったばかり。会社側は27日に今3月期第1四半期決算の発表を予定しており、それまでは現在の株価水準を維持することが予想されます。
[本紙7月19日付14面]