以前にもコラムに書いたのですが、お弁当が必要な際に私が利用しているのが、スターフェスティバル(東京都渋谷区)が運営する「ごちクル」です。お弁当宅配・ケータリングの予約サイトで、全国の有名店や行列店を含む800ブランド・7,400種類ものバリエーション豊富なお弁当が、インターネットで手軽に注文できるところが気に入り、リピートしています。

そんなスターフェスティバルとJR東日本(9020)が資本業務提携を結んだとの報道を目にしました。JR東日本といえば、駅弁やおにぎりなどの専門店を運営する「日本レストランエンタプライズ」を抱える、言い換えれば日本有数のお弁当屋さん。私も仕事で新幹線を利用する際などには、必ずエキナカ商業空間「ecute」などでウキウキと駅弁を購入しています。

そんな盤石たる製造・販売拠点を持つJR東日本と、お弁当をさまざまな飲食店からネットを介して消費者へとつなぐ、いわば物流機能を持つスターフェスティバル。商流や商品の相互取り扱いが進み、例えば、駅や電車内でミシュランガイドで星を獲得した有名店のお弁当が購入できたり、逆に全国の駅弁を「ごちクル」で注文できる日が来るのか、今後の両社の動きを楽しみに注目しています。

【編集記者Yのコメント】
ごちクルには文具通販大手のアスクル(2678)が出資していて、アスクルのサイト上でもお弁当が注文できます。食の宅配といえば「出前館」を運営する夢の街創造委員会(2484・JQ)、「銀のさら」を展開するライドオン・エクスプレス(6082)など個人向けが頭に浮かびますが、アスクルが着目したのは「ビジネス」。貸し会議室の運営会社でケータリングにも対応するティーケーピー(3479・東マ)がこれに共通します。


[本紙7月18日付14面]