先日、上海に行くにあたってビジョン(9416)の「グローバルWiFi」をレンタル。羽田空港で受け取り、中身を確認すると、はがきサイズのチラシが入っていることに気が付きました。そこには『旅行で余ったお金を電子マネーに交換』『クーポンコードで交換額UP!!』との文字が。調べてみると、業務提携先のポケットチェンジが展開する、海外旅行で余った紙幣や硬貨を電子マネーや各種ギフト券などに交換する専用端末『ポケットチェンジ』を、グローバルWiFi利用者はお得なレートで利用できるという内容でした。

海外に行くたび、日本で両替できない硬貨をなんとか使いきろうと欲しくもないガムなどを細々購入していた私。交換出来る貨幣に中国元を見つけ、帰国後早速、羽田空港内に設置された『ポケットチェンジ』のもとへ走りました。音声案内に従いタッチパネルを操作するだけで、あっという間にギフト券へと交換完了。交換先も楽天Edyや、amazonギフト券、WAONなど20種類以上から選択可能な上、WeChat PayやecoPayzなどへの交換も可能で、訪日外国人にとってもうれしいサービスとなっていました。

しばらく使う予定の無かった中国元をamazonギフト券に交換し、ほくほくでレシートを確認すると、グローバルWiFiのレンタル20%OFFのクーポンが印字されていました。「ポケットチェンジもお得なレートで利用できるし、20%OFFなら次回もグローバルWiFiを使おうかな」と思うと同時に、なるほど、サービスの利用者属性が近い両社にとって、この相互キャンペーンによる送客にはかなりの期待が持てそうだと実感しました。

付加価値で競合他社との差別化をはかるべくポケットチェンジと業務提携をしたビジョン。今後サービスの相互連携により、どれほどの利用者増へと結び付けることが出来るのか、注目しています。

【編集記者のコメント】
北朝鮮リスクも後退し、2月9日の12月期決算発表を先取る動きが出てきました。株価は16日に高値3,130円をマークしています。2017年の訪日観光客数は前年比19.3%増と過去最高を更新したことも確認され、インバウンド関連の代表格であるビジョンには今後も追い風が吹きそう。足元ではグローバルWiFiのサービス拡充など好材料が相次いでいます。


[本紙1月22日付14面]