先日食事の席で、友人の「ついにWeWork(ウィワーク)が日本に上陸する」という一言をきっかけに、会話は大盛り上がり。耳なじみのない「WeWork」と言う単語に私が小首をかしげていると、アメリカの大手シェアオフィス運営会社だと教えてくれました。今回の日本上陸に際し、昨年7月にソフトバンクグループ(9984)と合弁で日本法人を設立。2月1日に六本木のアークヒルズサウスタワーに日本第1号オフィスが開設されました。

六本木一丁目駅直結、駐車場・駐輪場完備。高速インターネットや会議室などのオフィスとしての設備はもちろん、コーヒーやフルーツウォーターなどのほっとするサービスもありつつ、利用料金は、フリーアドレスの座席で月6万8,000円、プライベートオフィスは1席月12万9,000円。フリーランスで仕事をしている友人はその利便性と内装のおしゃれさを気に入り、早速WEBから訪問予約をしていました。

またWeWorkの特徴として、各オフィスに「コミュニティマネジャー」と呼ばれる社員が配属されており、利用者の特性や事業内容に合いそうな企業や個人を引き合わせたり、適したイベントを企画したりと、コミュニティを深めるための仕掛けを多数行うのだそう。なるほど、WeWorkに集う人や企業とのマッチングによって新たなサービスが生まれる可能性も考えられるとなると、WeWorkの利用価値はさらに増します。

世界59都市に278のオフィスを設け、17万5,000人以上の会員を抱えるWeWork。既に今後、丸の内北口ビルディング、新橋、GINZA SIXでの開設が決定するなど、猛烈な勢いを見せる中で、働き方改革などの追い風を受け、国内におけるシェアードオフィス市場を席巻するのか、ソフトバンクグループの株価とともに注目しています。

【編集記者のコメント】
事務所、打ち合わせスペースなどを共有しながら独立した仕事を行うワークスタイル「コワーキング」の認知度が日本でも広がり始めました。働き方改革、副業解禁などを追い風に、今後コワーキングスペースの利用加速が読まれています。国内ではAPAMAN(8889・JQ)が10年以上前から参入。昨今の需要の高まりを受け、国内外で施設を積極展開していくことを前9月期決算説明会で明言しました。ソフトバンクとともに今後の動向に注目したいです。


[本紙2月5日付14面]