先日アメリカに住む友人から、「荷物を預けられるTSUTAYAはどこにある?」と聞かれました。彼女いわく、知人が最近TSUTAYAでスーツケースを預けたとのこと。何かの間違いだろうと思いつつ、調べてみると新宿にあるTSUTAYA BOOK APARTMENT、浅草ROX店、三軒茶屋店で「ecbo」が運営する、店舗の遊休スペースを使った荷物一時預かりサービス「ecbo cloak」が導入されていることが分かりました。

海外から友人が来てアテンドをする際、悩みの種がスーツケース。ホテルに預けられれば良いのですが、観光したい場所とホテルが離れていることも多く、頼みの綱のコインロッカーも観光地ではなかなかの競争率。特にスーツケースとなるとその大きさのコインロッカー自体が無いこともあり、申し訳ないと思いつつ、重たいスーツケースを転がしながら観光してもらうことも少なくありませんでした。

TSUTAYA BOOK APARTMENTのecbo cloakではバッグサイズ300円、スーツケースサイズ600円/日(税込)と料金も良心的な上に、24時間営業荷物預かり可能で新宿東口から徒歩1分と、利便性も文句なし。さらにオンライン上で事前予約ができるため、海外から訪日前に旅程に合わせて予約を入れておくことも可能です。

昨年1月に東京都内でサービスを開始した「ecbo cloak」。既に全国1,000以上の店舗登録があり、今後1万店舗導入を目指すとしています。三越やアパマンショップ、JR東日本などの大手が次々と試験導入を開始する中で、今後どのような企業がecboとタッグを組み、荷物のない世界を実現していくのか、注目しています。

【編集記者のコメント】
観光庁では訪日外国人観光客が荷物を持たずに観光できる「手ぶら観光」を促進しており、ecbo cloakはその注目の筆頭でもあります。昨年7月ごろにメディアで取り上げられ、認知が高まりました。Wi-Fiルーターレンタルのビジョン(9416)が昨年10月にecboと業務提携しており、ecbo cloakの参画場所の開拓協力、ビジョンのサービスカウンターをecbo cloak荷物預かり場所として参画などで提携取り組みを進めています。


[本紙2月19日付14面]