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IPO2018年5月24日

☆新規上場紹介 コーア商事ホールディングス 6月21日 東証2部 ジェネリック薬原薬の仕入販売が柱

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コーア商事ホールディングス(9273)が6月21日、東証2部に新規上場(IPO)する。

ジェネリック医薬品原薬の仕入販売や製剤の製造販売および仕入販売を行う。「ジェネリックのベストパートナー」を経営理念に掲げ、国内外の医薬品メーカーと幅広く取引を行っている。

主力の原薬販売事業はジェネリック医薬品メーカーにとって付加価値の高い、高品質で安価な輸入原薬を提供している。

製剤の製造販売では、自社開発品やほかの医薬品メーカーとの共同開発品の製造・販売ならびに国内大手メーカーなどからの製造受託を積極的に推進するため、市場の急速な拡大が見込まれる抗がん剤などの高薬理活性領域への取り組みを重要視している。高薬理活性領域とは、非常に少ない量(例えばマイクログラム)で整理作用が期待される薬剤、または生体に対して毒性が極めて強い薬剤を使用する領域で、抗がん剤などが代表。同社では、2016年5月に山形市蔵王に高薬理活性注射剤工場を建設した。17年2月に薬価収載され、透析患者の合併症改善を目的とした注射剤である「マキサカルシトール静注透析用シリンジ2.5μg」など3製剤の製造受託を開始。19年6月期以降に生産体制拡充に伴う増産を進めていく計画になっている。

ジェネリックの市場規模は引き続き拡大しているものの、厚生労働省による薬価およびジェネリック販売促進策改定(今年4月)前の一時的な在庫調整があり、18年6月期の第3四半期(昨年7月~今年3月)は前年同期比減収だった。第4四半期(4~6月)については国内医薬品製造販売業者からの数量積み上げや在庫調整の影響が解消し、前年同期比増収を見込んでいる。ただ、第3四半期までの実績為替レートおよび第4四半期の想定為替レート(1ドル=116円、1ユーロ=135円)が前期の平均為替レートより円安に振れたことにより仕入単価の上昇を見込んでいる。18年6月期通期の原薬販売事業は減収減益の予想。医薬品製造販売事業は通期で赤字幅縮小を見込んでいる。

概 要
事業内容ジェネリック医薬品原薬の仕入販売、製剤(医療用医薬品・一般用医薬品)の製造販売および仕入販売、製剤に係る製造受託
本社神奈川県横浜市港北区日吉713―15
代表者首藤利幸
設立2015年1月
上場前資本金3億円
発行済株式数(上場時)3,301,665株
筆頭株主首藤利幸(上場前71.11%)
公募株式数180,000株
売出株式数189,600株(ほかにオーバーアロットメントで55,400株)
初値4,000円(49.8%高)
公開価格2,670円(6月12日)
ブックビル仮条件2,590円~2,670円(6月1日)
ブックビル期間6月5日から11日
引受証券三菱UFJモルガン・スタンレー(主幹事)、みずほ、SBI、いちよし
 
業績推移
営業収益税引前利益1株利益配当
2016/615,228百万円1,800百万円374.38円15円
2017/615,133百万円1,558百万円366.22円15円
2018/6(予想)15,072百万円1,317百万円246.24円70円
※2018年1月7日付で1対5の株式分割を実施
※配当は2017年6月期の期首に株式分割が行われたと仮定して算出

[本紙5月25日付2面]

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