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IPO2018年5月29日

☆新規上場紹介 ライトアップ 6月22日 マザーズ 中小企業向け経営支援コンサル

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ライトアップ(6580)が6月22日、マザーズに新規上場する。

同社は「全国、すべての中小企業を黒字にする」を理念に据え、インターネット技術を活用し、さまざまな業種の中小・零細企業に総合的な経営支援、マーケティング支援を展開している。

カギとなるのは、ウェブ上で会員に無料で提供する「経営課題解決エンジン」。会員企業が基本情報と経営課題を入力すると、「業務IT化」「人材採用・研修」「販促」「資金手段」の4領域で最適な商材やサービスを自動で提案するもので、その利用企業の一部が有料コンサルティングサービスを申し込んでいる。有料コンサルティングサービスでは、コンサルタントが最適な解決施策を選定してその活用まで支援する。標準価格は約30万円、提供期間は2~3カ月。

コンサルティングでの強みとして、単なる商材提案だけでなく、士業と連携し、サービス導入の資金負担を軽減するため、公的支援制度の活用を案内していることが挙げられる。これにより、例えば、大手企業しか実施できなかった有名定番研修ができるだけコストを抑えた形で実施できるようになるなど、課題解決の実現性を高めている。

顧客獲得にあたっては、全国で中小企業経営者向け経営勉強会を年間約600回開催。勉強会参加企業の10%程度が顧客となっている。登録会員はウェブ経由で累計1万2,650社、勉強会経由では累計4万2,533社(2018年3月末現在)。

このほか、共同仕入れネットワークを介したIT商材の仕入れ・開発サービス「JDネットサービス」を展開。参加企業は、規模の効果により有利な条件で商品を仕入れることができ、顧客へ販売して収益を確保する。参加企業は全国の中小企業808社(18年3月末現在)。同社は登録料(初期50万円)、営業支援費用、商材売り上げを得ている。

上場に伴う公募増資で調達した資金は、「経営課題解決エンジン」の利便性向上や機能拡充のための投資費用、JDネットワークの利便性向上や新規商材の開発投資費用、事業拡大に伴う増員費用などに充てる予定。

概 要
事業内容コンサルティング・研修サービスの提供、ITツールなどの商材の卸売、Webコンテンツ制作
本社東京都渋谷区渋谷2―15―1
代表者白石崇
設立2002年4月
上場前資本金9,970万円
発行済株式数(上場時)2,832,000株
筆頭株主白石崇(上場前50.32%)
公募株式数150,000株
売出株式数560,000株(このほかオーバーアロットメントで71,000株)
初値3,725円(32.0%高)
公開価格2,820円(6月13日)
ブックビル仮条件2,660円~2,820円(6月4日)
ブックビル期間6月6~12日
引受証券SBI証券(主幹事)、SMBC日興、藍澤、エース、水戸、岩井コスモ、東洋、松井、マネックス
 
業績推移
営業収益税引前利益1株利益配当
2017/31,368百万円289百万円71.46円―円
2018/31,606百万円423百万円108.60円―円
2019/3(予想)1,698百万円401百万円99.35円―円

[本紙5月30日付2面]

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