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IPO2018年7月25日

☆新規上場紹介 チームスピリット 8月22日 マザーズ 働き方改革プラットフォームを提供

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チームスピリット(4397)が8月22日、マザーズに新規上場する。

クラウドサービスを通じて、「働き方改革」を推進する顧客サービスを展開している。具体的には、勤怠管理、就業管理を中心として工数管理、経費精算、稟議、カレンダー、SNS(交流サイト)といった日々の間接業務をクラウドに一つに集約した働き方改革プラットフォーム「TeamSpirit」をクラウドで提供している。

従業員が日々利用するアプリケーションを一つのシステムにまとめ、出社から退社までの活動を可視化し、創造的な時間を増やすことで生産性向上を実現する。インターネット経由で必要な期間利用できるSaaSという形態で提供され、テレワークや在宅勤務など先進的なワークスタイルをサポートする。また、例えば「勤怠管理、就業管理」の領域においては単なる出退社時刻の記録だけでなく、有給休暇の取得状況・残業時間の推移・36協定の抵触。インターバル時間・必要な休日確保の状況など、近年ニーズの高い長時間労働の抑制や健康確保措置としての労働時間管理を実現する。

顧客に提供するアプリケーションは資本提携先のセールスフォームドットコムが提供するクラウドプラットフォーム上に構築されている。

新規顧客開発に向けてWebやイベントを通じたマーケティング活動や営業組織の拡充、新商品開発を進めた結果、今年5月末時点で「TeamSpirit」の契約ライセンス数は12万9,944人、契約社数は932社となっている。

2017年8月期は売上高は増加したものの、将来的な事業拡大に備えた開発、営業人員などの増員、オフィス拡張を行ったことで経常損失となった。しかし、18年8月期は大口顧客獲得などで「TeamSpirit」の受注が拡大。契約ライセンス数、契約社数は順調に増加している。第3四半期累計(昨年9月~今年5月)では、売上高は前期1年分を超えたほか、経常黒字に転換している。

公募で調達した資金は、人件費や広告宣伝費などに充当する。人件費は、「TeamSpirit」の次世代商品の開発や競合との差別化を図るための追加機能開発など商品開発面、また営業活動の強化や導入支援・サポートなどの営業活動面が主になる。

概 要
事業内容事業内容 勤怠管理、経費精算、工数管理等を一体化したクラウドサービス「TeamSpirit」等の提供
本社東京都中央区京橋2-5-18
代表者荻島浩司
設立1996年11月
上場前資本金4億7,255万円
発行済株式数(上場時)7,310,000株
筆頭株主荻島浩司(上場前36.35%)
公募株式数400,000株
売出株式数80,000株(オーバーアロットメント72,000株)
初値2,417円(2.0倍)
公開価格1,200円(8月13日)
ブックビル仮条件1,000円~1,200円(8月2日)
ブックビル期間8月6~10日
引受証券野村(主幹事)、SMBC日興、三菱UFJモルガン・スタンレー、SBI
 
業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2016/8540百万円▼138百万円
2017/8772百万円▼96百万円
2018/8(予想)1,219百万円35百万円2.09円
※▼は赤字

[本紙7月26日付2面]

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