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IPO2018年8月23日

☆新規上場紹介 アズーム 9月20日 マザーズ 駐車場サービスを提供

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アズーム(3496)が9月20日、マザーズに新規上場(IPO)する。

月極に特化した駐車場サービスを行う。月極駐車場紹介サービスと、駐車場オーナーから空き駐車場を借り上げて月極駐車場としてユーザーにサブリース(貸し付け)を行う月極駐車場サブリースサービスを提供している。

インターネット上で月極駐車場のポータルサイト「CarParking」および東京23区内に特化した「CarPark」(この2つを合わせて「カーパーキング」という)を運営している。従来、ユーザーが月極駐車場を探す際には、不動産業者への訪問や現地での募集看板を見つけて電話するというように時間と労力がかかっていた。しかし、「カーパーキング」の利用によって、求めている駐車場を効率的かつ効果的に見つけることができる。

「カーパーキング」の強化・情報の充実や、スマートフォンで月極駐車場を探す消費者が増加していることもあって、問い合わせは増加している。問い合わせ件数は、2016年9月期、17年9月期ともに前年比30%以上の増加。18年9月期の第3四半期累計(昨年10月~今年6月)では10万4,607件(前年同期比75.8%増)となった。同社の収入は駐車場オーナーおよびユーザーからの手数料収入。18年9月期の「月極駐車場紹介サービス」の売上高は1億8,700万円(前期比30.7%増)を見込んでいる。

月極駐車場サブリースサービスは、駐車場オーナーにとっては毎月一定の賃料が入金されることに加え、利用者の募集、ユーザーとの対応などの手間が省けるメリットがある。同社としては、「カーパーキング」で月極駐車場を探しているユーザーが同社に問い合わせをし、そのユーザーに対してサブリースを行うことで毎月安定的な賃料収入を獲得することができる。月極駐車場サブリースサービスの18年9月期の売上高は15億8,600万円(前期比51.4%増)を見込んでいる。

駐車場紹介による手数料収入(フロー)とサブリースによる賃料収入(ストック)を兼ね合わせて収益基盤を確立していく。新規事業として屋外広告検索ポータルサイト「アドウォール」において壁面における遊休スペースの収益化を進めるほか、駐車場のデータベース拡大のため現地からの情報収集システム「Port works」を開発した。

上場に際して調達した資金は、駐車場管理システムなどのシステム増強・開発費用、サービス拡大のための人材費用に充当する予定。

概 要
事業内容月極駐車場紹介サービスおよび月極駐車場サブリースサービス
本社東京都渋谷区代々木2―1―1
代表者菅田洋司
設立2009年10月
上場前資本金7,009万4,000円
発行済株式数(上場時)1,453,000株
筆頭株主菅田洋司(上場前46.84%)
公募株式数250,000株
売出株式数25,000株(オーバーアロットメント41,200株)
初値6,400円(2.1倍)
公開価格3,000円(9月10日)
ブックビル仮条件2,900円~3,000円(8月30日)
ブックビル期間9月3~7日
引受証券みずほ(主幹事)、SBI、東海東京、マネックス、エース、極東
 
業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2016/9803百万円▼27百万円―円―円
2017/91,220百万円29百万円31.96円
2018/9(予想)1,819百万円193百万円112.08円―円

[本紙8月24日付2面]

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