9月25日に日本橋高島屋S.C.新館がオープンするということで、一足お先に内覧会にお邪魔をさせていただきました。日本初上陸を含めた計115店舗がオープンするとあり、多くの関係者でにぎわう中、まず驚いたのがその営業時間。

代々木の人気ベーカリー「365日と日本橋」や、ファッション修理店「GMT FACTORY」、女性向けYogaコンディショニングサロン「libery Yoga conditioning by TIPNESS」などは朝7時30分に開店し、スーパーマーケット「成城石井」は夜23時まで営業。例えば、出勤前に運動をして昨夜のお酒を抜く、美味しい朝食をしっかりとる、革靴を修理に出す、残業後には明日のお買いものをして帰る、そんな働く女性にとって嬉しいフレキシブルな営業時間の専門店が並んでいました。

実際日本橋のオフィスビルで働く友人は、お得なオープン記念会員募集を発見し、早速「libery Yoga conditioning by TIPNESS」に入会、また約4割が飲食テナントということで、今後朝食はもちろん、昼食や夕食、お茶やちょい飲みにも使い勝手が良さそうと目を輝かせていました。

そのほかにも稽古、喫茶、見世の三つの場を展開し、茶道に興味を持つ人が気軽にお茶を楽しむことの出来る専門店「茶論 中川政七商店」など、最近注目されている「コト消費」を意識した専門店もあり、今回すべて見て回ることが出来なかったのでグランドオープン後にゆっくり再訪しようと心に決めました。

江戸の時代より商業や文化の拠点として発展してきた日本橋、再開発とともに地域人口が増加する中で、今回の新館が起爆剤となり、ターゲットとされる若い層のオフィスワーカーを日本橋高島屋S.C.に呼び込むことは出来るのか注目しています。

【編集記者のコメント】
百貨店と専門店を融合した“三世代が一日中楽しめる商業施設”で、今年4月にオープンしたJ.フロント リテイリング(3086)の複合施設「GINZA SIX」や、同じ日本橋地区で競合となる三越伊勢丹ホールディングス(3099)などとの差別化を実現した高島屋(8233)。来春には本館リニューアルと同時に都内最大級となる屋上庭園「日本橋グリーンテラス(仮)」のオープンも予定されています。まずは開業効果が期待されますが、その後の集客施策にも注目しておきたいところです。


[本紙10月1日付14面]