飲食店を利用するシーンは多岐にわたりますが、私は特に食べることが好きなので、必ずいつも予約してから来店しています。少し前までは、予約といえば電話予約したが、何度かけても通話中でつながらなかったり、年末などの繁忙期には何軒も電話をかけなければならなかったりと、毎度なかなかの労力を費やして予約をしていました。

しかし最近ではスマートフォンの普及とともに、飲食店のインターネット予約が広がり、24時間思い立った時にいつでも予約でき、空席も一目瞭然(りょうぜん)。確認メールにより日にちや人数の間違いもなくなり、簡単にレストラン予約ができるようになりました。

店舗側のネット予約のリスクとして「無断キャンセル」が挙げられていましたが、最近ではネット予約時に前受金を預かったり、カード情報の入力をしてもらったりなどの無断キャンセルを予防する対策や、キャンセル料を100%補償してくれるサービスなどを取り扱う企業もあり、ネット予約を実施する店舗数は今後さらに増加するとされています。

飲食店におけるネット予約の2017年度市場は4,502億円と前年の約37%増を記録(経済産業省)。「食べログ」や「一休.com」「ホットペッパーグルメ」などさまざまなサービスがしのぎを削る中で、先日「ぐるなび」が写真共有サービス「Instagram(インスタグラム)」とのレストラン予約機能を連携すると発表しました。これにより、インスタで見つけたレストランを簡単に予約できるようになります。今回のパートナーシップにより、ぐるなびは新規加盟飲食店を増加させサービスの拡大へとつなげることが出来るのか、また他サービスもこの流れに追随するのか注目しています。

【編集記者のコメント】
昨今はインスタグラムを活用したマーケティング手法を取り入れる企業が増加しており、今回のぐるなび(2440)の連携サービスも新規会員獲得の後押しとなることが期待できそうです。また、足元でサービス拡充に注力するSNS(交流サイト)投稿代行やオフィシャルページ制作代行などの業務代行サービスとの親和性も高く、今後の展開に注目。17年度から業績は縮小傾向にありますが、20年度からの再成長に向け、外部とのアライアンスによるサポート領域の拡大を加速しています。


[本紙10月9日付14面]