TOP  NSJアップデート  IPO  ☆新規上場紹介 リンク 12月25日 マザーズ 自動発注システムの販売
IPO2018年11月30日

☆新規上場紹介 リンク 12月25日 マザーズ 自動発注システムの販売

※→IPOカレンダー2018/→新規上場紹介/→ブックビル大作戦・IPO診断・IPO社長会見

リンク(4428)が12月25日、マザーズに新規上場(IPO)する。

小売業・卸売業・製造業の流通三層の在庫を最適化するためのソフトウエアパッケージ「sinops(シノプス)シリーズ」を展開しており、次の4つのサービスを行う。「sinopsシリーズ」について、①一括販売で提供するパッケージ販売、②利用料型で提供するレンタル販売、③導入効果を最大化するためのシステム構築および運用構築を支援する導入支援サービス、④日常運用を支援するサポートサービス。

小売業向け需要予測型自動発注システム「sinops―R6」はAI(人工知能)を搭載したもので、特に牛乳・卵・豆腐・袋麺などの日配品や惣菜、パンなど賞味期限が短く、かつ週に何度かのチラシ特売により価格も頻繁に変わるカテゴリーへの自動発注における実績が多い。過去のデータから商品ごとに販売価格別に数量PI(1,000人あたりの販売数)を自動計算するのみならず、影響を受けるライバル商品の数量PIも合わせて計算し必要に応じて発注量を抑制するので、欠品による機会ロスのみならず、値引きロスや廃棄ロスも合わせて改善することができる。

「sinops―Pad」はタブレット上で棚割(商品の陳列計画)を修正できるシステム。「sinops―GOT」はタブレットを発注端末として利用できるシステムで、この2つをセットで利用することで店舗の発注関連業務をワンストップで解決できる。

このほか、卸売業向けキャッシュ・フロー最適化システム「sinops―W」、製造業向け中長期需要予測システム「sinops―M」といったように、流通三層それぞれに適したパッケージ製品を展開している。

上場に際して調達した資金は「sinopsシリーズ」の新製品開発およびビッグデータ対応といった研究開発費などに充当する予定。

概 要
事業内容自動発注・在庫最適化ソフト「sinops」の開発・販売
本社大阪市北区梅田1―12―12 東京建物梅田ビル5階
代表者南谷浩
設立1987年10月
上場前資本金7,088万5,000円
発行済株式数1,152,400株
筆頭株主南谷ホールディングス(上場前37.85%)
公募株式数160,000株
売出株式数88,000株(このほかオーバーアロットメントによる売り出し37,200株)
初値7,620円(2.1倍)
公開価格3,580円(12月13日)
ブックビル仮条件3,380円~3,580円(12月4日)
ブックビル期間12月6~12日
引受証券SBI(主幹事)、大和、みずほ、岩井コスモ、エース、藍澤、エイチ・エス、極東、東洋、むさし
 
業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2016/12738百万円109百万円74.65円
2017/12838百万円150百万円109.22円
2018/12(予想)966百万円200百万円174.57円

[本紙12月3日付2面]

関連記事