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コラム2023年3月23日

【本日のマーケット】3月23日(木)

3月23(木)のマーケット                                                                   

3月22日の米国株式市場は反落。FOMCで0.25%の利上げを決定した。FRB当局者の金利見通しでは今年あと1回の利上げが必要との見解を示している。パウエルFRB議長が会見で、「FOMC参加者は年内の利下げは見込まず。年内の利下げ実施はFRBの基調シナリオではない」「インフレ率を2%に下げるために十分な取り組みを行う」と発言したことで売られた。イエレン財務長官が銀行システムを安定化させるために「全面的な」預金保険を提供することを規制当局が検討していることはないと述べたため、JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカなどの金融株が売られ、ファースト・リパブリック・バンクは大幅安となった。年内の利下げが見込まれないことを受けて、ナイキやホームデポ、キャタピラーなど消費関連や景気敏感株も下落した。NYダウは前日比530ドル(1.63%)安の32,030ドル。ナスダックではコインベースが売られ、ネットフリックスやペイパルが安い。NASDAQ総合指数は前日比190ポイント(1.60%)安の11,669。S&P500指数は前日比65ポイント(1.65%)安の3,936。

日経平均は朝安後下げ幅縮小し、大引けにかけて下げ渋った。米財務長官が全面的な預金保険の提供を否定し、米国金融株下落でメガバンクが安い。ディフェンシブ株の医薬品も下落。島津は中期計画に失望。リクルートは米子会社の人員削減で高い。米エヌビディアの上昇で半導体関連の一角に連想買い。メガチップスは特別利益の計上と自社株買いを発表したことで急騰した。WSJ紙にインドの乗用車市場を有望視した記事が掲載されスズキが買われた。

スタンダード市場では、パチンコ・パチスロ機向け画像LSIのアクセルが業績予想と配当予想の上方修正で急騰した。三ッ星がストップ高。外食向け食材卸の久世は業績予想の上方修正と復配を発表し、大幅高。YSフードは大幅反落し、アクセスグループは続落。ナガセが下落した。

グロース市場では、ANYCOLORとELEMENTSが大幅続伸。MacbeePは対話型チャットボットと画像生成AIを活用したクリエイティブ制作を開始し上昇。EV充電器設置マンションへの都補助金の申請急増でエネチェンジが買われた。インフォネットやかっこは安い。

チャート上では、長めの下ヒゲを伴う陽線。一目均衡表の雲の上限がサポートラインとして機能しており、200日移動平均線(2万7,363円)もキープして底堅さを感じさせた。

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「なでしこ銘柄」希少価値大幅アップ
日本証券新聞3月24日(金)紙面1面TOP記事掲載

経産省・東証が17社選定 前年比3分の1の“狭き門”

経済産業省と東京証券取引所は22日、女性活躍推進に優れた上場企業「なでしこ銘柄」17社を発表した。今回で11回目だが、選定方法を大幅にリニューアル。選定銘柄は昨年の49社から約3分の1に減少された“狭き門”に。「なでしこ」に次ぐ「準なでしこ」も取りやめた。これにより、なでしこ銘柄自体の価値が高まったといえる。

なでしこ銘柄は2012年からスタート。当初は1部上場企業で一業種一社に限られていたが、次第に全上場企業へと拡大。15年からは毎年40~50社が選定されていた。

しかし、昨今の人的資本経営重視の流れや、国内外における企業の非財務情報開示の議論を踏まえ、従来の取り組みの多寡を評価するだけでなく、企業の経営戦略と結びついた女性活躍推進を重視するため対象を絞り込んだ。経営戦略において女性活躍推進がなぜ必要で、どのように取り組んで結果を出し、対外的に示して今後どうするのかという企業独自のストーリーを評価。情報開示の促進も目指していく。

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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3月23日(木)☆[概況/大引け]

大引けにかけて下げ渋り。メガバンクも後場は下げ幅縮小

大引けの日経平均は47円安の2万7,419円、TOPIXは5ポイント安の1,957ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,059、下落銘柄数は688。出来高は10億4,119万株、売買代金は2兆4,742億円。
パウエルFRB議長が年内の利下げは想定しないと発言し、イエレン米財務長官が預金保険の適用範囲拡大に消極的な発言をしたことで、米国株は反落した。
これを受け、日経平均は取引開始早々に290円安の2万7,175円となったが、その後は下げ幅を縮め、大引けにかけて下げ渋った。

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