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速報・市況2023年3月10日

☆[概況/大引け] ほぼ全面安で銀行と海運の下落率が大きい

大引けの日経平均は479円安の2万8,143円、TOPIXは39ポイント安の2,031ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は126、下落銘柄数は1,673。出来高は16億9,375万株、売買代金は4兆1,566億円。
9日の米国で増資と有価証券の売却に伴う損失を表明したSVBファイナンシャルや、暗号資産関連のシルバーゲート・キャピタルが急落し、他の金融株も売られた影響で、10日の日本でも三菱UFJやりそな、千葉銀行などの銀行株が売られた。
シルバーゲート・キャピタルの急落を受け、子会社のメルコインが暗号資産交換業を開始したメルカリも安い。
日本郵船(9101)は中期経営計画を発表したが、純利益が2022年度の1兆円の見込みから2026年度の目標を2,400億円としたため、業績のピークアウト感から売られ、商船三井や川崎汽船も下落した。
海運株はコロナ禍で港湾業務の停滞や巣ごもり需要を受けて、コンテナ船運賃が急騰し、相場をリードしてきた業種だけに、投資家心理の悪化が警戒された。
セブン&アイはイトーヨーカ堂の店舗を2026年2月末までに2割超削減すると発表したが、9日の観測報道を受けて、上場来高値を更新していたため、利益確保の売りに押された。
鎌倉新書は大幅増益見通しだが、四季報予想に届かなかったため、出尽くし感から大幅安となった。
こうした中、自社株買いを発表した大日本印刷は上昇し、菱洋エレクは好決算で高い。
ワイエイシイはパワー半導体関連として物色された。

業種別下落率上位は銀行、海運、保険、証券、小売で、上昇はゴム、紙パルプ。(W)

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