TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] アナリストレポートで急騰目立つ。朝方はブラックロックによるディスコ買い増しを好感したが、終盤半導体関連は小幅安
速報・市況2024年4月4日

☆[概況/大引け] アナリストレポートで急騰目立つ。朝方はブラックロックによるディスコ買い増しを好感したが、終盤半導体関連は小幅安

大引けの日経平均は321円高の3万9,773円、TOPIXは25ポイント高の2,732ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,010、下落銘柄数は576。出来高は19億8,441万株、売買代金は4兆7,963億円。
日経平均は反発し、朝方791円高の4万243円となったが、5日の米国雇用統計の発表を控え、終盤は上げ幅を縮めた。
朝方騰勢を強めたのは、世界最大の資産運用会社のブラックロックの日本法人がディスコの保有比率を引き上げたことが大量保有報告書で判明したため、半導体関連に対する過熱感への不安がやや軽減されたことや、証券会社経由のNISA買付額について、モルガン・スタンレーMUFG証券が我々のブル・ケースの3倍の勢いで投資資金の流入がみられていて、嬉しい誤算と報告したことも投資家心理を後押した。
その他、アナリストからの投資判断引き上げが相次いだことも好感された。
ソシオネクストはモルガン・スタンレーMUFG証券が3日に投資判断を「Equal-weight」→「Overweight」に引き上げたことを受けて、ストップ高となった。
従来は2024~25年に中国5Gネットワーク関連特定商談が減少し、売上高が横ばいから微減となると予想してきた。しかし、特定クラウドサービスプロバイダの3ナノArmベースCPUの商談を獲得する可能性が高まっていると解説。
MARUWAはゴールドマン・サックス証券が投資判断を新規に「買い」と発表し急騰した。MARUWAが製造する放熱基板は、AI/汎用サーバーやxEVなど急成長中の主要用途において必要不可欠な役割を果たすと紹介した。
DeNAはJPモルガン証券が投資判断を「Underweight」→「Overweight」に引き上げた。来期は第3四半期に発表されたゲームの減損や中国拠点の縮小の効果、海外Pocochaのサービス終了に伴う赤字縮小、ヘルスケア・メディカル事業の利益拡大など増益要因が多く、コンセンサス予想の上振れ余地は大きい印象と述べた。
柏崎市長が原発再稼働の条件を緩和したため、東京電力は1,000円を回復した
ユニチカ(3103)は世界最高レベルの非常に高い比表面積を有するハイエントロピー合金を合成する技術を開発したと発表しストップ高となった。高性能な水素生成電極や燃料電池用電極触媒などの創出が期待されるという。
一方、東京エレクトロンとレーザーテックは朝方買われたが、買いが続かず小幅安となった。

業種別上昇率上位は電力ガス、非鉄、鉱業、保険、金属で、下落は空運、水産農林、鉄鋼、陸運。(W)

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