TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] バイデン氏が政権移行の準備で日経平均は一時25,000円の大台に接近。ただし、TOPIXの上げは小幅で昨年12月の高値も大きく下回っている
速報・市況2020年11月9日

☆[概況/大引け] バイデン氏が政権移行の準備で日経平均は一時25,000円の大台に接近。ただし、TOPIXの上げは小幅で昨年12月の高値も大きく下回っている

大引けの日経平均は24,839.84円の514.61円高、TOPIXは1,681.90ポイントの23.41ポイント高。東証1部の値上がり銘柄数は1,399、値下がり銘柄数は695。出来高は12億2,787万株、売買代金は2兆6,493億円。
米国大統領選挙でバイデン候補が勝利を確実にし、政権移行の準備を進めると報じられたため、日経平均は一時24,962円(637円高)となり、25,000円の大台に接近した。
ソフトバンクグループやファーストリテイリング、東京エレクトロンに加えて、通期業績予想の上方修正を発表したトヨタとホンダも買われ、NTTは自社株買いの発表が好感された。
バイデン候補がクリーンエネルギーの普及を公約に掲げているので、再生可能エネルギー関連のレノバやバイオマス発電関連のエフオン(9514)とイーレックスが高い。
よみうりランドは読売新聞本社が完全子会社を目指してTOBを発表したため、ストップ高となった。
一方、日本航空は公募増資の発表で急落し、エーザイは「アデュカヌマブ」について米FDA(食品医薬品局)の諮問委員会で、アルツハイマー病への有効性が臨床試験では十分に示されていないとの見解が大勢を占めたため厳しい下げに見舞われた。
JR各社が軟調なことも加わり、TOPIXの上昇率は日経平均に対して見劣りしている。
日経平均は1991年11月以来、29年ぶりの高値となっているが、TOPIXは昨年12月の高値(1,747ポイント)も大きく下回っており、TOPIXがキャッチアップしないと日経平均の上値は限定的という見方も聞かれた。
業種別上昇率上位は非鉄、精密、情報通信、海運、輸送用機器で、下落率上位は空運、医薬品、鉱業、繊維、陸運。

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