TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] ファイザー製ワクチンの有効性が高く、日経平均は急騰したが、短期急上昇による高値警戒感とワクチン必要量に対する不足感から伸び悩んだ
速報・市況2020年11月10日

☆[概況/大引け] ファイザー製ワクチンの有効性が高く、日経平均は急騰したが、短期急上昇による高値警戒感とワクチン必要量に対する不足感から伸び悩んだ

大引けの日経平均は24,905.59円の65.75円高、TOPIXは1,700.80ポイントの18.90ポイント高。東証1部の値上がり銘柄数は1,337、値下がり銘柄数は788。出来高は20億6,535万株、売買代金は4兆746億円。
米ファイザーが共同開発中の新型コロナウイルスワクチンの感染予防有効率が90%超となったことでNYダウが急騰し、日経平均は寄り付きから25,000円乗せで始まった。
日経平均は朝方25,279円(440円高)まで上昇したが、短期急上昇による高値警戒感とリスク選好の一巡により、後場の日経平均は伸び悩んだ。 
米ファイザーと独ビオンテックが開発中の新型コロナウイルス予防ワクチンは年末までに5,000万回分、2021年には10億回分以上と生産する見通しとなっているが、1人当たり2回分の接種が必要なため、最終的に必要とされる量には程遠いという見方が影響したようだ。
それでも、ワクチンの普及により人の往来が増えるという期待から、JR東日本や日本航空(9201)、オリエンタルランドや比較旅行サイトのオープンドアなどの旅行関連やレジャー関連が急騰し、フィットネスクラブの東祥や娯楽施設のラウンドワンも大幅高となった。
経済正常化期待でメガバンクや日立、人材関連のリクルートも高い。
半面、米ナスダックの下落を受けて、ソフトバンクグループは売られ、任天堂やソニーなどのゲーム関連や食品デリバリーのオイシックスとWeb会議システムのブイキューブといったコロナ禍により需要が増大していた企業は急落した。
業種別上昇率上位は空運、陸運、鉱業、不動産、鉄鋼で、下落率上位はその他製品、情報通信、精密、海運、小売。

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