TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 上げ幅を縮めたが堅調。2回ワクチン接種5割超と石破氏が河野氏支援を好感。海運が買われ、昭和電工と住友ベークが高い
速報・市況2021年9月14日

☆[概況/大引け] 上げ幅を縮めたが堅調。2回ワクチン接種5割超と石破氏が河野氏支援を好感。海運が買われ、昭和電工と住友ベークが高い

大引けの日経平均は222円高の3万670円、TOPIXは21ポイント高の2,118ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1,707、値下がり銘柄数は380。出来高は13億3,901万株、売買代金は3兆3,450億円。
新型コロナウイルスのワクチン接種を2回終えた人が国民の5割を超えたことや、自民党総裁選で石破氏が立候補を見送り、河野氏を支援する見通しが注目された。
日経平均は前場に2月16日に付けた取引時間中の高値3万714円を抜き、3万795円(348円高)まで上昇した。その後、利食い売りで上げ幅を縮めたが堅調な状態だった。
海運市況高を背景に、海運大手が再び物色された。みずほ証券では、仏CMA CGMグループが9月9日に、2022年2月1日までコンテナスポット運賃の値上げを行わないと発表したことについて、コンテナ会社が自ら運賃統制力を持つことで、コンテナ運賃と業績の安定化が期待できるため、中長期的にポジティブと解説している。
昭和電工はロームとパワー半導体材料の炭化ケイ素(SiC)エピタキシャルウエハーの長期供給契約を結んだことで買われた。
住友ベークライトは半導体封止材の増産に注目した大和証券がレーティングを「1」に引き上げたことで上昇した。
その他、行動制限の緩和期待で、百貨店の松屋とオリエンタルランド(4661)が物色された。
一方、任天堂は欧州でゲーム機「スイッチ」を値下げしたことで売られた。
「業務スーパー」を運営する神戸物産は円安による原価上昇と海運コスト増加により、決算がアナリスト予想に届かなかったことで下落した。
業種別上昇率上位は保険、海運、石油、サービス、輸送用機器で、下落は鉱業、その他製品、医薬品、電力ガス。(W)

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