TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 中国財新PMIの50超を好感し、中国関連が高い。海運と医薬品は売られ、レーザーテックはAMATの影響で安い
速報・市況2023年3月1日

☆[概況/大引け] 中国財新PMIの50超を好感し、中国関連が高い。海運と医薬品は売られ、レーザーテックはAMATの影響で安い

大引けの日経平均は70円高の2万7,516円、TOPIXは4ポイント高の1,997ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,075、下落銘柄数は672。出来高は11億2,925万株、売買代金は2兆7,883億円。
日経平均は前日の米国株反落に連れ安して始まったが、中国財新が発表した2月の製造業購買担当者指数が7カ月ぶりに好不況の分かれ目である50を上回ったことを受けて、上昇に転じた。
中国政府の「ゼロコロナ政策」の撤廃で経済活動が回復していることが確認されたため、安川電機やTHKなどの中国関連が物色され、配当取りで上昇していた三菱商事や三井物産、丸紅も堅調度合いを増した。その他、景気敏感セクターの東邦亜鉛や三菱マテリアルなどの非鉄株も高い。
味の素は中期経営計画を発表したが、財務目標が高かったことが驚かれ急騰した。
国土交通省が、電気自動車用の急速充電器を公道に設置し、運用するためのガイドライン案をまとめ、年度内に正式決定し、自治体などに周知させる方針のため、急速充電器関連の東光高岳が物色された。
安永(7271)がストップ高。ワイヤソーが、次世代のパワー半導体向けの酸化ガリウムの加工設備向けに、ノベルクリスタルテクノロジー社で採用されたことで注目された。
一方、日本郵船と商船三井は続落となり、ペプチドリームやJCRファーマといった医薬品株も安い。
米国の半導体製造装置メーカーのアプリライドマテリアルズが、露光回数を減らせる新型の製造装置を発表したため、マスク需要が減り、マスク検査装置の需要も減るのではないかという見方から、レーザーテックは下落した。

業種別上昇率上位は鉱業、鉄鋼、非鉄、卸売、石油で、下落率上位は精密、海運、医薬品、小売、電力ガス。(W)

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