TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 前場は600円超の上げ幅だが、米景気オーバーキル懸念で伸び悩み
速報・市況2022年6月16日

☆[概況/大引け] 前場は600円超の上げ幅だが、米景気オーバーキル懸念で伸び悩み

大引けの日経平均は105円高の2万6,431円、TOPIXは11ポイント高の1,867ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,216、下落銘柄数は561。出来高は11億3,069万株、売買代金は2兆6,416億円。
米国FOMCが0.5%ではなく、0.75%の利上げを決定したが、インフレ抑制期待から米国株が買われた。
日経平均も前場一時600円超の上げ幅となったが、FOMCメンバーによる政策金利見通しで年内あと4回で合計1.75%の利上げが見込まれており、景気後退のリスクを招くことも意識され、上げ幅を縮めた。
米国で利上げが続く見通しに伴い、円先安観から自動車が買われた。
ファーストリテイリングは、中国のロックダウン縮小と日本での値上げを勘案したSMBC日興証券が投資評価を引き上げたことで高い。
マルハニチロ(1333)が大幅高を演じた。岡三証券は「中立」継続だが、豪州事業における高級魚メロの価格回復に注目し、目標株価を引き上げた。
岸田首相が、都道府県の実施する旅行の「県民割」について、旅行先を現在の近隣県から全国に拡大する方針を示したため、エアトリなど旅行関連が買われた。
一方、海運株が売られ、カカクコムは「食べログ」の評価点を不当に下げたことで、飲食店の売り上げが減少したとして東京地裁が賠償金を命じたため急落した。

業種別上昇率上位は水産農林、繊維、輸送用機器、ゴム、不動産で、下落は海運、サービス、化学、倉庫運輸。(W)

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