TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 反落。植田総裁発言を警戒。マイクロソフトのデータセンター建設計画で関連銘柄が電力も含め物色された
速報・市況2024年4月10日

☆[概況/大引け] 反落。植田総裁発言を警戒。マイクロソフトのデータセンター建設計画で関連銘柄が電力も含め物色された

大引けの日経平均は191円安の3万9,581円、TOPIXは11ポイント安の2,742ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は841、下落銘柄数は755。出来高は14億6,306万株、売買代金は3兆8,033億円。
日経平均は反落した。
今晩の米国で6月の利下げを有無を左右する可能性がある3月の消費者物価の発表を控えていることや、日銀の植田総裁が円安進行で輸入物価が大幅に上昇し、基調的物価が2%を超えて上昇するリスクが高まる場合、金融政策の変更も考える必要があるとの見解を示したことが警戒された。
東京海上や第一生命が売られ、中外製薬や第一三共といった医薬品株が安く、三井物産も反落した。
一方、マイクロソフトが日本でデータセンターを拡充し、2年間で約4,400億円を投じると報じられたため、データセンター関連が人気を博した。
さくらインターネットが急騰し、データセンターは電力消費が大きいため、東京電力や北海道電力が買われた。
その他、データセンターでは稼働させるための受配電設備や、停電時に電力を供給するUPSが重要な製品となっているため、米ハイパースケーラー向けに強い富士電機も物色された。
データーセンターとデータセンターの接続に使われる超多心光ファイバーケーブルと、これらを接続する多心光コネクタにも強いフジクラ(5803)も買われた。
あみやき亭は新業態「感動の肉と米」を有望視したいちよし経済研究所がレーティングを「B」→「A」に引き上げたことで大幅高となった。

業種別下落率上位は保険、医薬品、ノンバンク、卸売、機械で、上昇率上位は電力ガス、非鉄、海運、ガラス土石、建設。(W)

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