大引けの日経平均は170円高の2万8,115円、TOPIXは22ポイント高の1,994ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,467、下落銘柄数は326。出来高は12億428万株、売買代金は2兆9,231億円。
財務省が21日に公表した10月分の財政投融資の実績で、大学ファンドは10月に財政融資8,000億円を借り入れた。
大学ファンドに対する資金拠出は昨年度は3月にまとめて実施されたが、今年度は10月が初めてで、今年度分は4兆8,889億円を調達するため、年度末の3月まで毎月8,000億円ペースの拠出が続くのではないかと期待され、日経平均は続伸となった。
トヨタやメガバンク、商社、保険、オリンパスが買われ、パナソニックはエネルギー性能の高い「ヒートポンプ暖房」の生産拠点を欧州に新設することを検討と報じられことで注目された。
塩野義製薬は新型コロナ飲み薬治療薬の緊急承認の期待で上昇した。

電力6社が家庭用電力料金の値上げ申請を月内に行う方向と報じられ、電力株に加えてガス株も買われた。
値上げが実現した場合、北陸電力、中国電力、沖縄電力の3社は第2次石油危機後の昭和55年以来で約43年ぶり。東電HD(9501)、東北電力、四国電力の3社は原発の稼働停止が相次いだ影響を受け値上げを行ったため、今回は約10年ぶりの値上げとなる。
なお、大和証券では、料金値上げを進める中で、各社は先行きに対する厳しいコメントを続けることになるので、復配には一定の期間を要するだろうと釘を刺している。

業種別上昇率上位は電力ガス、保険、銀行、医薬品、卸売で、非鉄は横ばい。（W）