TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 政府によるAI向け省エネ半導体の開発支援が好感され、日経平均は持ち直したが、TOPIXは小幅安
速報・市況2023年5月30日

☆[概況/大引け] 政府によるAI向け省エネ半導体の開発支援が好感され、日経平均は持ち直したが、TOPIXは小幅安

大引けの日経平均は94円高の3万1,328円、TOPIXは1ポイント安の2,159ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は576、下落銘柄数は1,197。出来高は11億1,540万株、売買代金は3兆194億円。
日経平均は利益確保の売りで反落した場面もあったが、経済産業省が「半導体・デジタル産業戦略」の改定案に、生成AI(人工知能)向けの省エネ半導体の開発やデータセンターの増設を盛り込んだことを受けて、半導体関連が買われたため、4日続伸となった。
ただし、プライム市場全体では下落銘柄数が多く、TOPIXは小幅安。
ソシオネクスト(6526)は低電力なAIエンジン/アクセラレータの活用による高性能なカスタムSoCの開発を行っているため、関連銘柄と期待され、大幅高となった。
SoC(システム・オン・チップ)は装置やシステムの動作に必要な機能を1つに実装した半導体チップ。
AI半導体は高機能化に伴うテスト項目やテスト時間の増加が追い風という見方から半導体検査装置のアドバンテストも買われた。
神戸製鋼はみずほ証券が投資判断を「中立」→「買い」に引き上げた。今期の会社計画の経常利益1,300億円(前期比21.7%増)はポジティブサプライズだったが、まだ保守的で、みずほ証券は1,400億円(同31.0%増)と予想し、年間配当は前期比30円増配の70円と見込んでいる。
ACCESSは第1四半期が黒字転換となったためストップ高。
一方、SUMCOは三菱UFJモルガンによる格下げで売られ、三菱ケミカルはUBS証券が投資判断を「Sell」に下げたことが響いた。
タマホームは配当権利落ちによる売りで大幅安となった。

業種別上昇率上位は鉄鋼、精密、その他製品、輸送用機器、電力ガスで、下落率上位は保険、金属、水産農林、サービス、陸運。(W)

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