TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 日経平均は2万7,000円に接近。英国の所得税最高税率引き下げ案の撤回で不安心理が後退。全面高で特に商社が高い
速報・市況2022年10月4日

☆[概況/大引け] 日経平均は2万7,000円に接近。英国の所得税最高税率引き下げ案の撤回で不安心理が後退。全面高で特に商社が高い

大引けの日経平均は776円高の2万6,992円、TOPIXは59ポイント高の1,906ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,777、下落銘柄数は52。出来高は13億7,866万株、売買代金は3兆2,293億円。
英国政府が「所得税の最高税率を引き下げる案を撤回する」と表明したことを受けて、英国債利回りが低下した。
高インフレが進む中で、財源なき大型減税と規制緩和により経済成長を促すという政治的賭けは失敗に終わるという見方が大勢で、金融市場は混乱していたが、撤回にされたことで、その不安感が後退した。
米国では9月ISM製造業景況指数の低下で米国債利回りも低下し、米国株は大幅反発となった。
これを受けて、東証プライム市場は全面高となり、日経平均は2万7,000円に接近した。
ソフトバンクグループやキーエンス、メルカリ、武田薬品が買われ、伊藤忠商事(8001)は業績上方修正と増配と自社株買いを発表し大幅高となり、他の商社株も連想で買われた。
クスリのアオキは第1四半期好決算で急騰。
円谷フィールズはSBI証券による新規「強気」で値を飛ばした。
一方、中古車販売のネクステージは第3四半期が好決算だったが、通期予想を据え置いたことで急落した。SMBC日興証券では、遠くない時期に中古車価格は下落に転じ粗利が取りにくい環境になるとみていると解説。

業種別上昇率上位は卸売、鉱業、石油、精密、情報通信で、下落業種はなし。(W)

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