TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 東京五輪中止観測報道で朝方229円安となったが、その後下げ幅縮小。ハイテク株と鉄鋼株は安いが、東電が交付金で上昇し、資生堂は日用品事業売却報道で高い
速報・市況2021年1月22日

☆[概況/大引け] 東京五輪中止観測報道で朝方229円安となったが、その後下げ幅縮小。ハイテク株と鉄鋼株は安いが、東電が交付金で上昇し、資生堂は日用品事業売却報道で高い

大引けの日経平均は28,631.45円の125.41円安、TOPIXは1,856.64ポイントの4.00ポイント安。東証1部の値上がり銘柄数は694、値下がり銘柄数は1,416。出来高は12億1,752万株、売買代金は2兆3,734億円。
英紙タイムズが、日本政府は新型コロナウイルスの感染で東京五輪を中止せざるを得ないと内々に結論づけ、2032年の東京五輪開催を目指すと報じたため、日経平均は朝方、28,527円(229円安)まで売られた。
だが、最近の世論調査では東京五輪の中止と再延期を首肯する意見が8割を占めるため、衝撃は吸収され、政府が報道を否定したことも手伝い下げ幅を縮めた。
ソフトバンクグループや東京エレクトロン、ソニー、太陽誘電、TDK、SCREENといったハイテク株が軟調だった。
東京製綱にTOBを発表した日本製鉄は地理的に分散した東京製綱の電炉設備を活用するメリットは大きくないという見方で売られた。
一方、東京電力は原子力損害賠償・廃炉等支援機構から45億円の交付を受けたことで上昇した。
富士通は富士通研究所がマスクを着用していてもマスク着用なしと同等レベルの99%異常の高精度で本人認定が可能な認証技術を開発したと発表し買われた。
その他、資生堂(4911)はドラッグストアやスーパーなどの量販店向けに展開する低価格帯のヘアケアやスキンケア、ボディーケア製品などの日用品事業を、欧州系大手投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズに1,500億円~2,000億円で売却する方向と報じられ、値上がりとなった。
なお、曙ブレーキは、米国メーカーから高性能電動車向け電動パーキングブレーキキャリパーを受注したと日刊自動車新聞が報じ、急騰した。
業種別下落率上位は鉱業、鉄鋼、保険、証券、ノンバンクで、上昇率上位は海運、その他製品、電力ガス、石油、化学。

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