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速報・市況2024年2月7日

☆[概況/大引け] 米商業用不動産への懸念で後場は一時急落したが、その後は落ち着きを取り戻した

大引けの日経平均は40円安の3万6,119円、TOPIXは10ポイント高の2,549ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は878、下落銘柄数は730。出来高は18億1,413万株、売買代金は4兆9,208億円。
格付け会社のムーディーズが、米国の地銀のニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)の長期格付け全てと一部の短期格付けをジャンク級(投機的格付け)に引き下げたと発表した。
イエレン米財務長官が議会証言で、商業用不動産の所有者には強い圧力がかかるだろうと述べた。その理由として金利上昇や新型コロナウイルス禍による働き方の変化に伴う空室率の上昇、今年返済期限を迎える多くの商業用不動産ローンを挙げた。
米国の商業用不動産を巡る懸念から日経平均は後場、先物主導で一時306円安となった。
ただ、一部地銀の個別の問題という見方もあり、日経平均は下げ幅を縮めた。
ダイキン工業(6367)は10~12月期が2桁営業減益で下落。
三菱重工が反落した。
一方、好決算のトヨタは続伸となり、三菱商事は自社株買いで大幅高となった。
ローソンはKDDIによるTOB(公開買付)で急騰したが、KDDIは買収資金に見合う相乗効果が疑問視され下落した。

業種別下落率上位は機械、倉庫運輸、空運、食品、情報通信で、上昇率上位は卸売、輸送用機器、海運、鉱業、鉄鋼。(W)

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