TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 米金利上昇を受け、もみ合い。ロームや電力株が安く、チタン2社とオカダアイヨンは高い
速報・市況2023年3月2日

☆[概況/大引け] 米金利上昇を受け、もみ合い。ロームや電力株が安く、チタン2社とオカダアイヨンは高い

大引けの日経平均は17円安の2万7,498円、TOPIXは3ポイント安の1,994ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は759、下落銘柄数は989。出来高は11億1,647万株、売買代金は2兆6,817億円。
米国の2月のISM製造業景況指数は市場予想を下回ったが、サブインデックスの仕入価格指数が急上昇したため、米国10年債利回りは一時4%に乗せた。
米国の金利上昇が警戒され、日経平均はもみ合いとなり、ロームやソシオネクスト、ディスコといった値がさハイテク株が売られた。
大手電力の社員らが、競合する新電力の顧客情報を不正に閲覧し、営業に利用していた問題を受けて、政府の規制改革推進会議の作業部会が、再発防止に向け、大手電力と送配電子会社の資本関係を解消する「所有権分離」を速やかに実現し、情報を完全に遮断するよう促す提言をまとめた。
送電部門の分離が警戒され、東北電力や関西電力が売られた。
ファーストリテイリングは、月次売上発表前に先回り買いが入った。
大阪チタニウムはスポンジチタンが30%程度の値上げで決着したため急騰し、東邦チタニウムも買われた。
解体作業用機器のオカダアイヨン(6294)が続伸。13期連続の増配を予定しており、築40年以上の建物の解体需要はこれから本格化し、毎年東京ドーム約1,500戸分に相当する面積が対象となるため、需要の取り込みで最高益更新と増配が続くと期待されている。

業種別下落率上位は電力ガス、証券、銀行、機械、精密で、上昇率上位は鉄鋼、非鉄、海運、陸運、紙パルプ。(W)

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