TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 米銀貸出態度厳格化はディスインフレ圧力となり、金利低下をもたらすため、グロース株を物色
速報・市況2023年3月17日

☆[概況/大引け] 米銀貸出態度厳格化はディスインフレ圧力となり、金利低下をもたらすため、グロース株を物色

大引けの日経平均は323円高の2万7,333円、TOPIXは22ポイント高の1,959ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,350、下落銘柄数は424。出来高は16億4,105万株、売買代金は3兆6,788億円。
経営不安のファースト・リパブリック・バンクに対し、JPモルガン・チェースなど米大手銀行が合計で300億ドル(日本円でおよそ4兆円)預金することが発表された。
金融システム不安が緩和され、米国株高となったことを受けて、日経平均も反発したが、前場の上げ幅は限定的だった。
米国の銀行の貸出態度が厳格化すれば、米国景気が悪化するという見方で、時間外取引でNYダウ先物が小幅安となったことが要因。
だが、貸出態度の厳格化を通じてディスインフレ圧力がもたらされると長期金利が低下するという見地からグロース株が物色され、後場の日経平均は上げ幅を拡大した。
日本政府が韓国に対する半導体重要素材3品目の「フッ化水素、EUV(極端紫外線)用フォトレジスト、フッ化ポリイミド」の輸出規制解除を表明したため、半導体関連のレーザーテックやHOYAが高い。
日立はゴールドマン・サックスが「世界的なDX・GX恩恵をダブルで受ける存在」と評価し、コンビクションリストに新規採用したため注目された。
SHIFT(3697)はJPモルガンが新規に「Overweight」と発表したことで買われた。国内最大級のソフトウェアテスト専業であり、人材採用・育成に強みを持つ。M&Aの継続的な実施を前提とすれば、業績アップサイドは依然大きいと指摘し、2027年8月期までの営業利益は年率53%増益と予想している。
サンリオは通期業績予想と配当予想の増額が好感され、ストップ高。
一方、中山製鋼や合同製鉄といったバリュー株は売られた。
大成建設は施工不良で下落。

業種別上昇率上位は空運、精密、陸運、電機、医薬品で、下落率上位は石油、建設、海運、非鉄、保険。(W)

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