TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 高値引け。UBS証券では「ツーリスト投資家の急増」を指摘
速報・市況2023年6月5日

☆[概況/大引け] 高値引け。UBS証券では「ツーリスト投資家の急増」を指摘

大引けの日経平均は693円高の3万2,217円、TOPIXは37ポイント高の2,219ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,625、下落銘柄数は165。出来高は14億7,600万株、売買代金は3兆8,712億円。
先週末の米国株大幅続伸を受け、週明けの日経平均は3万2,000円台を回復し高値引けとなった。
UBS証券の解説によると、海外投資家の日本株への関心は、インフレや東証によるPBR1倍割れ企業への呼び掛け、バフェット効果、中国に対する失望、地政学的リスクの高まりで半導体サプライチェーンの再構築などによりもたらされているが、日本経済や企業のことなどほぼ知らない海外投資家が、中国への期待が剥落する中で、日本株への関心を一気に増しているという「ツーリスト投資家の急増」を挙げている。
なお、日本株への理解が深いアジアの投資家には、日本の賃上げが来年以降も本当に続くのか、消費者が価格引き上げを継続的に受け入れるのかなど、懐疑的な見方もあると報告している。

ほぼ全面高で、半導体関連のアドバンテストとソシオネクストが反発し、三菱商事を始めとした商社株が好調を継続。
中国の不動産市場支援パッケージ検討で米キャタピラーが買われた流れを引き継ぎ、コマツや日立建機(6305)が物色され、安川電機にも波及した。
AI関連のブレインパッドは6日続伸。
一方、ソフトバンクグループは伸び悩み、東電は反落した。

業種別上昇率上位は機械、海運、繊維、鉱業、鉄鋼で、下落は電力ガス。(W)

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