TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 4日続伸。5大商社が最高値更新。政府の「水素基本戦略」を受けて三菱重工と川崎重工が高い
速報・市況2023年6月6日

☆[概況/大引け] 4日続伸。5大商社が最高値更新。政府の「水素基本戦略」を受けて三菱重工と川崎重工が高い

大引けの日経平均は289円高の3万2,506円、TOPIXは16ポイント高の2,236ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は934、下落銘柄数は829。出来高は12億7,105万株、売買代金は3兆4,501億円。
米国株反落に連れ安して始まったが、押し目待ちの買いが入り4日続伸となった。
三井物産や伊藤忠などの5大商社が最高値を更新した。
政府が「水素基本戦略」を改定し、2040年の水素供給量を現在の約6倍となる年1,200万トン程度に拡大する目標を盛り込んだため、水素発電タービンの開発に取り組んでいる三菱重工と川崎重工(7012)が買われた。
ロームは9月末に1対4の株式分割を実施すると発表したことが好感された。
セブン&アイはセブンイレブンで加工食品の即日配送を止めることで、採算改善期待から上昇した。
技術商社の立花エレテックは過去最高益だが、株価はPBRを1倍を下回っているため、今後3年間で300万株(発行済株式数の12%)の自己株式を取得すると表明し、今期は100万株を実施することも決議したため急騰した。
育毛剤や機能性素材のGABAを使用した商品を販売しているファーマフーズは、第3四半期累計決算が通期予想を大幅に超過したため人気を博した。これらに加えて、美白歯磨きの新製品の「DRcula(キュラ)ホワイトニニングジェル」とまつ毛美容液が成長中だという。
一方、米国でFRBをはじめとする規制当局が銀行に対する資本要件の厳格化案を月内に発表する見通しと報じられ、銀行株が売られたため、日本でもメガバンクが小幅安となった。

業種別上昇率上位は卸売、鉱業、鉄鋼、保険、医薬品で、下落は銀行、海運、精密、ガラス土石、金属。(W)

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