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速報・市況2020年1月23日

☆[概況/後場寄り] インバウンドの景気に与える影響は2003年のSARSの時よりも大きいと警戒

12時35分時点の日経平均は23,824.28円の207.07円安、TOPIXは1,731.64ポイントの12.49ポイント安。
2002年から2003年にかけて流行したSARSの中国における患者数の増加ペースは、2002年11月の感染発生から5カ月程度後の2003年4月下旬にピークを付け、最初の感染から7カ月後の6月下旬に増加数はほぼゼロになった。
2003年の訪日外客数は521万人で、そのうち中国人客は44万人だったので比率は8.6%だったが、2019年の訪日外客数は3,188万人で、中国人客は959万人と30%を占めているので、インバウンドの景気に与える影響は2003年の時よりも大きいと警戒されている。
中国政府は武漢市の空港と鉄道を封鎖したが、こうした交通規制は燃料の需要減退につながるという見方から原油安となり、東京市場では国際帝石やコスモエネルギー(5021)などの石油関連株が売られている。
鉄鋼や非鉄といった景気敏感株も安い。
アドバンテストやSCREEN、アンリツなどの電機株の一角は買われている。
リコーリースやアコムなどのノンバンクも高い。
業種別下落率上位は鉱業、海運、鉄鋼、石油、非鉄で、上昇はノンバンク。

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