9月22日の米国株式市場でNYダウは5日ぶりに反発。
中国恒大集団が23日に期限を迎える社債の利払いの一部について、支払いを実施すると発表したため、懸念が緩和された。
FOMC(連邦公開市場委員会)の声明文では「資産購入のペースの減速が近いうちに正当化される可能性があると判断する」と表明されたが、想定通りだったため買いが入り、NYダウは一時、520ドル高となり、金融株が物色された。
FOMC後の会見でパウエルFRB議長は、量的緩和縮小(テーパリング)の決定は早ければ次回会合(11月2~3日)になるかもしれないと述べた。
そして、FOMCメンバーによる金利予測では、2022年の利上げ開始を予想する参加者は18人中9人と、6月時点の7人から増えた。
景気敏感セクターのボーイングやエクソンモービルが買われ、バンク・オブ・アメリカなどの金融株も上昇した。
一方、宅配のフェデックスは労働コストの上昇で第1四半期(6~8月)が7%減益となり、通期予想を下方修正したため売られた。
ナスダックは続伸。テスラやアップル、エヌビディアが高い。
フェイスブックは売られた。アップルが消費者のプライバシー保護のため、企業によるユーザー情報の収集に対して新たな制限を加えたことの影響を受けていることが要因。
NYダウ工業平均は前日比338ドル(1.00%)高の34,258ドル。ナスダック総合指数は前日比150ポイント(1.02%)高の14,896。S&P500指数は前日比41ポイント(0.95%)高の4,395。
NYダウ採用銘柄はボーイングやシェブロン、アメリカン・エキスプレスなどが買われ、ユナイテッドヘルスやアムジェン、ジョンソン&ジョンソンは安い。上昇は25銘柄、下落は5銘柄。