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コラム2021年3月8日

【本日のマーケット】3月8日(月)

3月8(月)のマーケット                                                                   

前週末の米国株式市場は4日ぶりに反発。2月の雇用統計で非農業部門の雇用者数は前月比37万9千人増加となり、市場予想の20万人増加を大幅に上回った。これを受け、10年債利回りが一時1.62%に上昇したため、NYダウは149ドル安となったが、その後、債券に買戻しが入り、米国債利回りは1.5%台に上昇が鈍化したため、ハイテク株の一角に買いが入り、NYダウも切り返した。NYダウは572ドル高(1.85%高)の31,496ドル。ナスダックではマイクロソフトやフェイスブックが買われた。ナスダック総合指数は前日比196ポイント高(1.55%高)の12,920ポイント。

週明けの東京市場は、前週末の米国株の大幅反発を受けギャップアップでのスタート。寄付き直後に391円高の2万9,255円まで上昇を見せるも、上値は重く、後場からは失速しマイナス圏に沈んでの推移。中国で5日に開幕した全人代において、成長率目標が6%超に設定され、エコノミスト予想の8.4%成長を大きく下回ったことで、上海株と香港株が下落していることも嫌気された。大引けの日経平均は121円安の2万8743円。売買代金は2兆4,773億円。TOPIXは2ポイント安の1,893ポイント。

新興市場はまちまちの展開。ジャスダック平均は小反発。ニレコはグループ企業が半導体検査装置向けに超広帯域位相子を開発したことを材料視しストップ高。Successが高い。一方で、リバーエレテックや新報国製鉄は下落。マザーズ指数は4日続落。BASEはネットショップ開設数が140万件を超えたと発表したことで買われたが、戻り売りに押された。対して、イグニスはMBO発表でストップ高。メディアシークは上期好決算発表でストップ高。

チャート上では、大きくギャップアップでのスタートとなり5日移動平均線(2万9100円)を上抜いての寄付きとなったが、旧失速。大陰線を引き、先週末のたくり足の実体線下限近辺での大引け。上値の重さを感じさせる形状となった。

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鉄鋼大手 急浮上の背景を追う 中期計画、脱炭素、中国、格上げ、そして再編…
日本証券新聞3月9日(火)紙面1面TOP記事掲載

日製鉄、昨年来高値を突破

日本製鉄(5401・週足)

米国株高を受けた8日の日経平均は一時391.58円高まであって、結局121.07円安。これは、621.54円安から急速に下げ渋って引けた前週末5日とは裏返しの展開であり、日米金融イベントを控えて一方向には振れづらい最近の地合いを象徴しているとも言えようか。そうしたなかで脚光を浴びたのが鉄鋼株だ。日本製鉄(5401)が昨年1月高値を払って2019年7月以来の高値水準となったほか、JFEHD(5411)神戸製鋼所(5406)など上放れが相次ぎ、業種別指数33業種でも「鉄鋼」は上昇率2位となった。

鉄鋼株高の発端となったのは、日本製鉄の中長期経営計画発表。従来の3カ年を5カ年に変更し、5日午後3時に説明会も開催した。国内製鉄事業の再構築やグローバル経営の推進などが柱で、野村証券では「事業環境が好転する中での生産能力削減の追加策の発表は高く評価」「CO2(二酸化炭素)排出量に向けたロードマックについても、ある程度の具体的なものが提示されたとの印象」などと指摘していた。

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今日の市況概況
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3月8日(月)☆[概況/大引け]

中国のGDP目標が保守的で上海株と香港株が売られ、日経平均も下落。中国需要鈍化警戒で日本電産やレーザーテックが安い

大引けの日経平均は28,743.25円の121.07円安、TOPIXは1,893.58ポイントの2.60ポイント安。東証1部の値上がり銘柄数は1,211、値下がり銘柄数は889。出来高は15億1,102万株、売買代金は2兆9,862億円。
5日に開幕した中国の全国人民代表大会で今年の成長率目標が6%以上と設定され、市場予想の8%成長を大きく下回ったため、8日の上海株と香港株は下落し、日経平均も軟調となった。

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