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コラム2022年5月12日

【本日のマーケット】5月12日(木)

5月12(木)のマーケット                                                                   

5月11日の米国株式市場でNYダウは5日続落となり、連日で年初来安値を更新。4月の消費者物価指数が前年同月比8.3%上昇と3月の8.5%上昇からは鈍化したが、市場予想の8.1%を上回った。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数では、前年同月比6.2%上昇と3月の6.5%上昇からは鈍化したが、市場予想の6.0%を上回った。FRBによる金融引き締めが警戒され、主要3指数は年初来安値を更新した。 NYダウは前日比326ドル(1.02%)安の31,834ドル。金利低下を受けて、ナスダックは急反落。テスラが下落。サンフランシスコの連邦地裁は、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が非公開化に向けた資金を確保したと表明した2018年のツイッター投稿は不正確で無謀だったとの判断を示した。また、運輸省道路交通安全局は10日、テスラが米国内でおよそ13万台をリコールすることを明らかにした。NASDAQ総合指数は前日比373ポイント(3.18%)安の11,364ポイント。S&P500指数は前日比65ポイント(1.65%)安の3,935。

米国主要3指数の年初来安値を受け、日経平均も大幅反落。プライム市場では、レーザーテックとソフトバンクGが売られ、OLCも安い。日医工は事業再生ADR検討報道でストップ安。オリックスは2024年3月で株主優待制度廃止を発表し下落。一方、オリンパスは好決算で急騰し、SUBARUは今期業績回復見通しで高い。アシックスは第1四半期が減益決算だったが、会社計画を上回り大幅高。日本製鋼所は好決算と検査書き換えが13%にとどまったことで大幅高。

スタンダード市場では、フルヤ金属は業績予想を上方修正したが、アナリスト予想に届かず急落。パチスロ機のユニバーサルエンタの下げがきつい。さいか屋が反落。一方、アルマードは好決算と自社株買いを発表しストップ高。ヨネックスも好決算でストップ高。ナガホリが大幅高。

グロース市場では、メルカリとJTOWER、フリーが売られ、10日に今期売上下方修正のプレイドは2日連続ストップ安。MTGは上期減益決算でストップ安。2月に新規上場した不動産業界向けマーケティング支援事業者のマーキュリーRIは7日続伸で本日はストップ高。

チャート上では上下にヒゲを伴う陰線。サポートになっていたボリンジャーバンドの-2σ(2万5,897円)を下抜けて、-3σ(2万5,417円)も視野に。直近安値だった10日の2万5,773円も下回り、下値模索の展開。今夜のNY市場動向に注目が集まる。

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今が旬 話題相次ぐ「株主提案」
日本証券新聞5月13日(金)紙面1面TOP記事掲載

日銀天下り、気に入らないから解任、急騰・Jパワーにも…

11日夕刻の決算発表を受けたJパワー(9513・P)が一時18.3%高となる大放れで、2020年4月以来の高値水準となった。前3月期の上振れ着地に続いて、今期も大幅な増収増益見通し。このところ原発絡みで見直し人気を集める電力セクター内の出遅れ感も背景となったもようだが、一方で、話題を呼んでいるのが同社への「株主提案」だ。12日付日本経済新聞でも、(決算内容はスルーして)欧州有力機関投資家3社から寄せられた株主提案議案について1、15面で詳細に取り上げていた。

Jパワーの株主総会が注目を集めるのは15年ぶりのこと。今年の総会は6月28日だが、07年6月27日にも当時の大株主、英ザ・チルドレンズ・インベストメント・ファンドの大幅増配提案を巡って思惑噴出となった経緯があり、同年3月に6,650円(現在の3倍以上)の大天井を付けている。

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今日の市況概況
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5月12日(木)☆[概況/大引け]

反落し、今晩の米国卸売物価発表も警戒。レーザーテックとソフトバンクGが売られ、日医工は事業再生ADR検討報道でストップ安

大引けの日経平均は464円安の2万5,748円、TOPIXは21ポイント安の1,829ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は330、下落銘柄数は1,477。出来高は14億8,101万株、売買代金は3兆2,683億円。
米国で11日に発表された4月の消費者物価で、変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は、前年同月比6.2%上昇と3月の6.5%上昇から鈍化したものの、前月比では0.6%上昇と3月の0.3%上昇から加速した。
FRBによる金融引き締めが長期化するという見方から、米国主要3指数は年初来安値を更新し、12日の日経平均は反落した。

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