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コラム2022年5月17日

【本日のマーケット】5月17日(火)

5月17(火)のマーケット                                                                   

5月16日の米国株式市場でNYダウは反落して始まり、後半は切り返したが、取引終了にかけて値を消し、小幅続伸で取引を終えた。NY連銀製造業景況指数が5月はマイナス11.6と4月のプラス24.6から急低下したため、序盤は売られた。一方、中国の上海市がロックダウン(都市封鎖)を6月中に解除する方針となったことを受けて、エネルギー需要回復への期待からNY原油先物が上昇し、石油株が買われたことがNY後半の切り返しに寄与した。NYダウは前日比26ドル(0.08%)高の32,223ドル。ナスダックは反落。テスラは上海工場の生産を感染拡大によるロックダウン(都市封鎖)前の水準に戻す計画を少なくとも1週間延期したと報じられ、下落。NASDAQ総合指数は前日比142ポイント(1.20%)安の11,662ポイント。S&P500指数は前日比15ポイント(0.39%)安の4,008。

日経平均は3日続伸。上海市が都市封鎖を6月中に解除する方針で、コンテナ船運賃上昇期待から海運が買われ、エネルギー需要回復期待で石油株も上昇した。プライム市場では、三井松島は2日連続ストップ高。そのほか、ツガミやヤクルトといった中国関連も物色された。キトーはTOB発表でストップ高。広済堂は5期ぶりの復配見通しを好感。一方、外債含み損で銀行は売られ、電通はロシア事業の減損計上で下落。アサヒGは第1四半期が大幅減益で急落した。

スタンダード市場では、NEW ARTは増益決算だったが、中期経営計画の目標に届かず大幅安。ウエストHDが安い。一方、フェローテックは今期増益増配見通しを好感。SBIとの資本業務提携で買われていたREMIXは伸び悩んだ。Abalanceは売上高予想の上方修正で急騰。

グロース市場では、ココペリは今期大幅減益予想でストップ安。メルカリは配送サービス料値上げで売られた。DELTA-Pがストップ安。ジモティーは第1四半期が営業赤字で売られた。半面、プロジェクトCは第1四半期決算が通期計画に対して進捗率が高く、買われた。

チャート上では、上下にヒゲを伴う陽線。25日移動平均線(2万6,729円)に頭を抑えられているが、ここを抜けるとリバウンドに弾みがつきそう。

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注目記事 Pick up
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買って安心 自社株買い銘柄
日本証券新聞5月18日(水)紙面1面TOP記事掲載

上位にはなぜか村上ファンド銘柄が続々と…

日経平均は4月21日以来の3日続伸ながら、2万6,000円も半ばを過ぎると上値の重さが意識されてくるところ。決算発表が大方一巡し、ここから手掛かり難の様相を強めるなかで、注目されてくるのが「自社株買い」だ。決算と同時発表する企業が相次ぎ、大規模な自社株買い発表を受けて急伸した銘柄も散見されたが、これはあくまでも目先筋主導の動き。実際の需給効果が顕在化してくるのは、むしろこれからだろう。

ヤマダHD(9831・P)が、あっと驚く上限2億株(自己株式を除く発行済み株式の23.9%)の自社株買いを発表したのは6日のこと。週明け9日は当然のようにストップ高比例配分(80円高の471円)となったものの、足元ではこの水準を下回っている。PBR評価で0.5倍台。みずほ証券は目標株価を760円に引き上げている。自社株買いは来年5月8日までの1年間、市場買い付けで執行されるため、この先、波乱局面で下押す場面などがあれば格好の拾い場となるのではないか。

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今日の市況概況
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5月17日(火)☆[概況/大引け]

上海の都市封鎖6月中の解除方針で海運や石油株が買われた。外債含み損で銀行は下落。電通とアサヒGが下落

大引けの日経平均は112円高の2万6,659円、TOPIXは3ポイント高の1,866ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,019、下落銘柄数は760。出来高は13億2,098万株、売買代金は2兆8,190億円。
日経平均は3日続伸。上海市が都市封鎖を6月中に解除する方針で、コンテナ船運賃上昇期待から海運が買われ、エネルギー需要回復期待で石油株も上昇した。

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