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コラム2022年7月22日

【本日のマーケット】7月22日(金)週末版 鈴木一之氏特別寄稿

7月22日(金)のマーケット                                                                   

7月21日の米国株式市場は3日続伸。週間の新規失業保険申請件数が前週比7千件増加し、25万1千件となり、エコノミスト予想の24万件を上回ったことや、バイデン大統領が新型コロナウイルス検査で陽性だったことを受けて、NYダウは一時340ドル安となったが、症状は軽く、隔離措置を取りながら執務を続けることで売り圧力が後退した。ハイテク株への買いが続き、上昇に転じた。NY証券取引所ではスナップやショッピファイ、サーモ・フィッシャーが買われた。AT&Tは通期のフリーキャッシュフロー見通しを下方修正したことで売られた。NYダウは前日比162ドル(0.51%)高の32,036ドル。ナスダックではテスラは4~6月期決算の純利益が前年同期比98%増となったことで買われた。ネットフリックスやペイパルが高い。ユナイテッドエアラインは下落。NASDAQ総合指数は前日比161ポイント(1.36%)高の12,059ポイント。S&P500指数は前日比39ポイント(0.99%)高の3,998。

日経平均は7日続伸。プライム市場では、海運大手3社が業績予想を上方修正したため、株主還元も期待された。来週の米FOMCで1%の利上げ見通しが後退しているため、グロース株が物色されキーエンスや東京エレク、リクルートが高い。JIAは通期純利益予想の上方修正で急騰。デジタルクリエイターのメンバーズはいちよし経済研が新規「A」と発表し注目された。一方、日本電産と塩野義製薬、東京海上は続落となり、東電とレノバ、大阪チタニウムも安い。

日足チャート上では、200日移動平均線を奪還して、一目均衡表の雲抜けも達成。2万8000円も目前に迫ってきた。週足では大陽線を引き、一気に13週線・26週移動平均線をクリア。

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★☆★ 《特別寄稿》鈴木一之 スズカズ・アイ ★☆★
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鈴木一之です。世界では景気後退リスクがより身近なものになっています。

インフレを封じ込めるためにFRBが強烈な金融引き締めに転換して4か月が経過しました。40年ぶりという物価上昇をもたらすほどの強い経済の基調を転換させるために、FRBは5月、6月と立て続けに政策金利を大きく引き上げました。

7月もおそらくそうなるはずですが、その効果が少しずつ現れています。株式市場では6月以降、リセッション懸念を過大なまでに受け止め、金利低下を悪材料としてとらえていました。

今週はそれが徐々に変化しています。実勢金利、国債流通利回りの低下を株高の要因としてとらえ直す動きが広がっています。

人々の間で将来に対するインフレ見通しが低下すれば、実勢金利は下がりやすくなります。それに伴って市場では久しぶりにグロース株が底入れ反転し始めています。紆余曲折はまだ続くでしょうが、世界経済および株式市場は崩れかけた態勢を立て直し、徐々に個々の銘柄を中心に上値トライの動きを強めてゆくことでしょう。

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注目記事 Pick up
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【人気突出!“海運株祭り”
日本証券新聞7月25日(月)紙面1面TOP記事掲載 

大手3社同時大幅収益増額 川崎汽は追加還元も

22日の日経平均は7日続伸。「6日間で計1,466.34円高を経た週末」としては異彩の強さとも言える。とはいえ、日経平均上昇(および下落)寄与度が25円を超える銘柄が見当たらないなど、主力株は総じて凪に近い状態にあり、目先筋の関心は海運株に集中。さながら“海運祭り”の様相を呈した。

海運株人気の突出ぶりは、断トツとなった業種別指数(33業種)上昇率(4.75%)からもうかがえる。2位のサービスは1.20%だ。個別では、一時12.6%高(押し幅3分の2戻し到達)に買われた川崎汽船(9107・P)が売買代金トップで、日本郵船(9101・P)と商船三井(9104・P)も3、4位に続いた。

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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7月15日(金)☆[概況/大引け] 

日経平均は7日続伸。海運が活況。来週のFOMCで1%の利上げ見通しが後退しているためグロース株が堅調

大引けの日経平均は111円高の2万7,914円、TOPIXは5ポイント高の1,955ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,014、下落銘柄数は712。出来高は9億9,386万株、売買代金は2兆6,252億円。
日経平均は7日続伸。
海運大手3社が通期の業績予想を上方修正したため、株主還元も期待されにぎわった。川崎汽船(9107)が売買代金トップで急騰。

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