4月30日（火）のマーケット 
4月29日の米国株式市場は続伸した。テスラは中国での運転支援機能「フルセルフドライビング(FSD)」の立ち上げに向けて、中国当局者から暫定的な承認を得たと報じられ、大幅高となった。アップルはバーンスタインが投資判断を「Neutral」→「Outperform」に引き上げたことで買われた。買い替えサイクルの追い風と漸進的な生成AIの機能により、iPhone16の力強い販売サイクルに向けて順調な準備を整えたと紹介した。一方、メタは運営するフェイスブックやインスタグラムのプラットフォームで、ロシアなどが発信する偽情報に対して十分な防止策を講じているのかを欧州委員会が調査すると報じられ売られた。アルファベットは反落。NYダウは前日比146ドル(0.38％)高の38,386ドル。NASDAQ総合指数は前日比55ポイント(0.35％)高の15,983。S＆P500指数は前日比16ポイント(0.32％)高の5,116。
日経平均は続伸。ソシオネクストは北米データセンター向け契約間近期待で上昇。日立は１対５の株式分割と自社株買いの発表で、三菱電機は今期業績予想がアナリスト予想を大きく上回り、値を飛ばした。コマツも自社株買いの発表で大幅高。住商は米エリオット・マネジメントの保有判明で株主還元期待。ペプチドリームはノバルティス社からの契約一時金でストップ高。コンテナ船合弁会社の増益予想で海運が高い。アドバンテストは今期予想が失望された。
スタンダード市場では、伊勢化学が６日ぶりに反発、フォーサイドが買われた。日本ＫＦＣは米投資ファンドが買収観測報道で高い。エックスネットがストップ高。アクモスは通期予想に対する進捗率が高く上昇。日本食品化工は今期予想が失望された。じもとＨＤは赤字転落予想でストップ安。
グロース市場では、データセクションが大幅続伸。トリプルアイズはグループ会社が米国にデータセンター増設で３日続伸。くすりの窓口が反発。セキュアやサイバートラストが買われた。ＱＰＳ研は反落し、コージンバイオは続落。日本リビング保証はメディアシークと経営統合を発表し下落。
チャート上では、上下にヒゲを伴う陽線。ギャップアップで75日移動平均線（3万8230円）を飛び越え、3万8600円台まで上値を伸ばす場面も見られた。パラボリックも4月2日以来の陽転を示現しており、値固めに期待したいところ。
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注目記事 Pick up
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【1ドル=160円時代の銘柄戦略】
日本証券新聞5月1日（水）紙面1面TOP記事掲載
円安水準定着がベストシナリオ
果たして介入はあったのか…。3連休明け4月30日の市場で為替波乱が話題を集めた。最初の“介入警戒水準”とされた1ドル=152円どころを突き抜けたのは10日のことだった。次のハードルとされた同155円も25日に抜くと円安ドル高に拍車が掛かり、祝日である日本時間29日午前中には34年ぶりの同160円台乗せ。これが午後1時過ぎには一転、同154円まで押し戻され、翌30日立ち会い中には同156円台を中心とした攻防となっている。
少し古いが、2010年5月6日には同93円台から同87円台まで一気に円高が進むなど(同時にニューヨークダウも急落)、日本の大型連休中に為替が大きく荒れるケースは時折見られたものだ。また、「日銀会合終了→円安急進展→政府のドル売り介入」であれば22年9月と同パターンということなる。
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今日の市況概況
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4月30日（火）☆[概況/大引け]
470円高。決算や株式分割、自社株買いを好感。アドバンテストと野村総研は下落
大引けの日経平均は470円高の3万8,405円、TOPIXは56ポイント高の2,743ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,375、下落銘柄数は247。出来高は20億7,443万株、売買代金は5兆6,678億円。
日経平均は続伸。
ソシオネクストは北米データセンター向け契約間近への期待で上昇した。
日立は1対5の株式分割と自社株買いの発表で、三菱電機は今期業績予想がアナリスト予想を大きく上回り、値を飛ばした。コマツも自社株買いの発表で大幅高となった。
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