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IPO2020年9月17日

新規上場紹介 アースインフィニティ 10月16日 JASDAQ 電力・ガス小売事業が柱

アースインフィニティ(7692)が10月16日、JASDAQに新規上場する。

電気・ガスの小売りを行うエネルギー事業と電子ブレーカー(コンピューター内蔵式ブレーカー)の製造・販売を行う電子機器事業を展開している。

2002年の会社設立時からインバーターおよびブレーカー(ノーマルブレーカー)の販売を開始。04年には電子ブレーカー(10年に特許取得)を製造・販売し、需要家の電気料金の削減に寄与してきた。15年に特定規模電気事業者の届出、16年に小売電気事業者の登録を行い、小売電気事業に参入した。

電力の契約は、特別高圧(2,000キロワット以上・大規模工場やオフィスビルなど)、高圧(50キロワット以上2,000キロワット未満・中小規模工場や中小ビルなど)、低圧(50キロワット未満・一般家庭や小規模店舗、工場など)に分類されている。

同社では、一般家庭や小規模工場、店舗、飲食店などを対象とする低圧、および中小規模工場や中小ビルなどの高圧の需要家に対して電力を供給している。

需給管理を仲介業者に委託しており、民間の発電所から調達した電力および一般社団法人日本卸電力取引所との間で行う「市場取引」により調達した電力を、一般送配電事業者の有する送配電網を使って全国9電力の営業地域において顧客に対して電力の供給を行っている。

同社従業員による直接販売を中心に営業活動を行っており、中間層に特化した料金プランの作成および営業方法の構築に注力している。

19年6月にはガス小売事業者の登録を行い、同年10月にガスの小売に参入した。民間のガス会社から調達したガスを、電力を供給している顧客や新規で小売電気の営業を行う際に、電力とのセット販売を行っている。

電子機器事業は協力会社で製品を製造し、販売・設置を行うファブレス(工場を持たない)メーカーとして事業活動を展開している。

21年7月期の業績は、売上高40億100万円(前期比9.2%増)、経常利益6億1,700万円(同12.7%増)の予想。季節要因や競争力を高めるためにリリースした新プランの影響で平均販売量、顧客単価は減少する見込み。しかし、新たに契約数を積み上げることで小売電気は契約数が前期比30.5%(7,412件)増、販売量で同5.6%増加し、ガス小売についても契約数は同2.8倍(2428件)、販売量で同4.4倍を見込み、エネルギー事業の売上高は37億6,200万円(前期比10.4%増)を予想している。

概要

●事業内容=小売電気事業、ガス小売事業、電子機器の製造・販売・卸業
●本社=大阪市北区堂島浜2-2-28
●代表者=濱田幸一代表取締役社長
●設立=2002年7月
●上場前資本金=8,725万円
●発行済み株式数=301万3,300株(上場時)
●筆頭株主=濱田幸一(上場前73.76%)
●公募株式数=5万5,000株
●売出株式数=25万1,000株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が4万5,900株)
●仮条件=9月28日に決定
●ブックビル期間=9月30日から10月6日まで
●引受証券=みずほ(主幹事)、SBI、丸三、岡三、マネックス

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2019.7 3,465 229 55.68 0
2020.7 3,663 548 126.52 0
2021.7(予) 4,001 617 140.69 43
※単位100万円、1株利益・配当は円

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