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IPO2019年5月29日

新規上場紹介 インフォネット 6月25日 マザーズ WEBサイト構築が柱

インフォネット(4444)が6月25日、マザーズに新規上場する。

企業のWEBサイト構築や運用保守の代行業務を請け負っている。

自社開発のCMS(コンテンツ・マネジメント・システム=コンテンツ管理システム)である「infoCMS」が主力製品。高い安全性と高い機能性を備えながら直感的な操作によって自社サイトを管理できるシステム。この「infoCMS」上に顧客WEBサイトを受託開発し、納品後運用保守を行っている。

一般的にCMSは2005年頃より広く普及している。WEBサイトの更新をCMSのない環境で行う場合、専門的な知識が必要となるため、専門知識を有するエンジニアや外部専門業への依頼が一般的で、人的コスト、金銭的なコストが多く発生していた。これに対してCMSでは、専門的な知識が必要となる処理についてはすべてシステム側で行うようプログラムが組み込まれている。更新目的となる文章、画像などの情報のみ準備すれば専門知識がなくても一般的なパソコン操作経験を有していれば容易に更新作業を行うことが可能となる。

同社が提供する「infoCMS」は、表示される画面そのままに編集を行うことが可能になるように、編集画面の操作性についてもさらなる工夫がなされた設計になっている。

また、TDnet(適時開示情報伝達システム)、EDINET(有価証券報告書などの開示書類に関する電子開示システム)連携など90種類以上の標準機能がオールインワンパッケージになっていることが特徴。また、パソコン・スマートデバイスへの対応も一元管理が可能なため、企業が保有する多種多様なWEBサイトに導入が可能。

さらに、同社ではWEBサイト構築およびその後の運用保守において必要とされるすべての業務を同社だけで完結できるように、営業人員・プログラマー人員・デザイナー人員などのあらゆる業種の人員が所属している。WEBサイトに必要となるすべてのサービスを同社のみでワンストップで提供することが可能で、これが業界における同社の特徴的な優位性になっている。

WEBサイト運用を補助する目的としても利用できる周辺製品として顧客管理システム「infoCRM」のほか、前3月期からはAI(人工知能)チャットポットシステム(文章や音声で自動的に返答や会話を行うプログラム)の「Q&Ai」の販売を開始している。高機能な自社開発CMS、顧客需要に合わせた周辺製品の開発を併せた課題開発力を強みに、これまで制作したWEBサイトは1,300サイトを超えている。

売上高は顧客WEbサイトやAI関連サービスの受託開発売り上げとプログラムおよびサーバーネットワークの運用保守・維持管理を請け負うことによる月額利用料売り上げで構成される。

概要

●事業内容=WEBサイトの構築およびそのコンテンツを構築・管理・更新できるシステム(CMS:コンテンツ管理システム)、その他システムアプリケーションの開発・販売およびクラウドホスティングサービス、ASPサービスの提供
●本社=東京都千代田区大手町1-5-1
●代表者=岸本誠代表取締役社長
●設立=2002年10月
●上場前資本金=5,300万円
●発行済み株式数=192万7,500株(上場時)
●筆頭株主=フォーカス(上場前63.28%)
●公募株式数=30万株
●売出株式数=20万株(このほかオーバーアロットメントで7万5,000株)
●仮条件=6月5日に決定
●ブックビル期間=6月7日から13日まで
●引受証券=SBI(主幹事)、SMBC日興、藍澤、極東、岩井コスモ、東洋、むさし、エイチ・エス、岡三、丸三、東海東京、エース

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2018.3 752 163 71.65
2019.3 844 171 67.35
2020.3(予) 968 193 72.11
※単位100万円、1株利益は円

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