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IPO2023年7月4日

新規上場紹介 クオルテック 7月28日 グロース 電子部品、半導体の不良解析・信頼性評価試験を受託

クオルテック(9165)が7月28日、グロースに新規上場する。電子部品、半導体などの信頼性評価試験、良品・不良解析、試験素材切断と切断面の研磨加工などの微細加工、試験機製造販売などが主な事業。1993年1月に電子部品・半導体製造の品質改善に関する技術コンサルティングサービスを提供する太洋テクノサービスとして設立された。2004年9月、社名をクオルテックに変更し、信頼性評価事業を本格化させた。

自動車業界からの受注が中心でEV(電気自動車)に使用されるパワー半導体の信頼性評価試験や故障解析に強みを持つ。電子回路、ソフトウエア、水冷機構などの試験環境を自社内で開発できることから、多様なニーズに対応、部品や基板の実装部の解析や評価、改善提案までトータルで対応できる。

微細加工事業では、ビルドアップ基板やフレキシブルプリント基板などに対する試作・量産レーザー加工を行っている。管理が難しいレーザー加工機を自社では持たずアウトソーシングする基板メーカーに対して、量産加工から新材料のレーザー加工性評価や極短納期の試作品加工まで、多様な依頼に柔軟に対応できることが強み。

このほか、遺伝子検査による犬・猫遺伝子疾患の原因遺伝子変異の検出サービスや、バイオ医療関連製品(包装材料、シリンジなど)の受託検査を行うバイオ事業、表面処理技術事業などを行っている。

23年6月期の売上高は前期比3.8%増の32億7,400万円、経常利益については同10.6%減の3億300万円を見込む。(M)

概要

●事業内容=電子部品の不良解析・信頼性試験などの受託、レーザー加工・表面処理(めっき)技術を中心とした微細加工など
●本社=大阪府堺市堺区三宝町四丁230番地
●代表者=山口友宏代表取締役社長
●設立=1993年1月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=235万株(上場時)
●筆頭株主=志方廣一(上場前47.38%)
●公募株式数=250万株
●売出株式数=95万5,000株(オーバーアロットメントによる売出が18万700株)
●仮条件=7月7日に決定
●ブックビル期間=7月11日から18日まで
●引受証券=野村(主幹事)、SMBC日興、SBI、岩井コスモ、丸三、岡三、極東、マネックス

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2021.6 1,475 55 30.42
2022.6 3,155 339 155.94 37
2023.6(予) 3,274 303 105.48 37
※単位100万円、1株利益・配当は円

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